喫煙と個人的脳内整理@はてな

20090127t05
10日ぶりにタバコを吸った。

近くのコンビニで、タバコと、ライターと、灰皿用に缶コーヒーを一つずつ買って。

禁煙の挫折、という予感はなく、結局のところ、あれだけスキンケアに没頭していたのにまた再発しましたね、掌蹠膿疱症さん、という感じ。25年以上格闘しているのだが。

原因の特定されていない病気であって、治る人もたくさんいるものなので、ニセ科学疑惑・論争も花盛り。もっともこれはアトピー性皮膚炎であると言われつづけていて、たまたま直近の医者で、アトピーというよりも掌蹠膿疱症ですね、と診断され、そのほかにキッカケがあって今日いろいろ調べたところ、つまりは手のひらと足の裏にしか症状が出ていない特徴が、その症例記述にピッタリ合致するので、ああそういうことなのかな、と思った。奈美悦子(最近)がこれと闘ったというお話なども見て興味深く感じた部分と、ああスピリチュアル(orz)、という部分とがあり、(ともあれ、ニセ科学といっても、それを抽象的に論争している人も自分の立場からは平均的にはノイズでしかないので、はてな自体がニセ科学と違わないだろw、みたいな気分もある)、こういうものに苦しんで google とにらめっこする日々を繰り返しているのだから、安易にアフィリエイトに手を出してゴミをバラまく人間に対して嫌悪の情も持っている自分だけど(それは偏見だと言われればそうかもしれないけれど)、それがあなたの人生の役に立っているのですか、立っているのならまぁ仕方ない、でもそうではないのに他人に平気で迷惑をかける神経は本当に嫌ですね、と思うのだけど、それはタバコもそうだよね、と思考は続く。

id:xevraさんの言うように喫煙者はメンヘルなのかもしれないが、でもこの記事をプリントアウトして向かうべきはカウンセラーの元ではなくて、皮膚科なのかもしれないし、耳鼻科だったり、歯科だったりするかもしれない。あるいは内科の人もいるだろうし、本当は美容外科なのかもしれない。心療内科やカウンセリングでそこまで導いてくれることはなかなかなく、薬ばかり渡されるのだけど自分は飲んでいない。薬の副作用のほうが大きいように見える人がネット上には多い感覚もある。短く言い直すと、俺が禁煙に挫折したのは皮膚病再発のストレスを散らすため、と言いたいわけだ。

学生時代にドストエフスキーの『地下室の手記』というメンヘル名作小説を読んだ冒頭で、主人公が、「これは肝臓が悪いせいかもしれない」「医者なんて信用しないけどな」とつぶやくシーンは、その理由で好きなのだけれど、のちに当時参加していた文芸サークルのオフ会でずいぶんかわいらしい漫画書き志望や美術系の女子学生さんたちが、新宿駅西口の地下にある居酒屋で手際よく料理をとりわけてくれながら、『地下室の手記』のすごさ、想いを熱く語るのを見ていて、また英文文通コーナーでドストエフスキーについて語りましょう(みたいなことを学生時代に俺はやっていた)というと、本当に何通かは、ロシアの、女子学生さんから下手くそな英語で手紙が来たりして(時効だから言うと、彼女との文通は数回で途切れてしまったのだけど、本当に彼女<脳内ナースチェンカ>は存在するのかしらと思ってロシア旅行の折にペテルブルグのアパートの外観を眺めにいったりもしたのだ。なんというストーカーw)、そして、ふむ、ああ、そう、そうか、小説というのは、そのどこかの記述の細部にシンパシーを感じて「ソーニャは俺の嫁」みたいに感じているのもよいのだけど、結局、文章芸術なのであって、悩みなんてほとんど持ちようがないだろうスイーツ(笑)みたいに見える女の子の心もとらえたりするのね、と考えるようになった。そのことは、のちにロリータの著者ナボコフ先生が文学講義録の中で注意喚起していた。自己投影の読み方はダメですよ、と。ナボコフの几帳面な日記は好きだったけど、今はid:activecute先生の日記にその楽しみを引き継いでいる。当時のサークルメンバーの面々とは音信が途切れているから、ネットで確認できるのはid:wtnbtさんだけだ(お元気でしょうか、覚えておいででしょうか、『Mに捧ぐ』とか書いてた俺ですよw)。

アトピー性皮膚炎であるにせよ掌蹠膿疱症であるにせよ、治るケースがあっても治る理由は謎のままで、治らない人はぜんぜん治らないし、自分の場合では、タバコを吸う前から発症していたし、それなりに清潔に生活しているつもりだけど、一人暮らしをはじめる前から発症していたし、塩素プールで泳ぐ習慣を持つ前から発症していたし、歯科で金属を入れる前から発症していたのだから、しばしば言われる原因要素で解決する感覚はない。アレルギー対策で苦労もされてきたように見える分裂勘違い君id:fromdusktildawnさんのようなきちんとした食事対策だけはしたことがないけど、そこまでするのはちょっと難しいなぁという思いも。で、吸収率の低い部位なので、ステロイドの副作用みたいなものを自覚することもないし、普通の対症療法を続けている。

いろいろ叩かれてはいるけれど、自分も万札握ってマカオへ逝ったことがあるし(id:takerunba氏より下品なことを言うと、目当てがロシアン)、素人童貞ではないです、と自称できる程度にはゴタゴタしたことが何度かあるけれど、みんな、そんなの気にしてるの?と言ってくれる。肌が綺麗ね、と言ってくれる。この上着、温かそう!と言ってくれる。一方で、でも、原因不明のまま別れてしまったりするのだから、それが原因なのではないか、という思いも持ち続けたままだ。承認欄にハンコを押してくれる人がいない。

べつにハンコがないと出入りが許可されない、という場所があるわけじゃなし、大いに当人の脳内の問題でしかないのだから NEVERMIND で逝きましょうと思って働き始めて10年。自分はsync_syncさんほど純化した考え方(語弊を恐れずにいえば短絡した発想)はしていない感覚だけど、年をとるにつれて、会社という場所の居心地が悪くなってきて、皮膚病とのコンボで、あーあーうーうーという感じはある。



で、もう夜なので、寝なきゃ、ということなんだよね。



回復見込み・計画の立たないものについて、治す「方向」で生きるのは容易だが、もろもろに期日が設けられ、それらを意識した途端に、光(向かうべき方向・目印)まで見失う感じがあり。



脳内整理の過程でなんとなく、いわゆるはてなの流儀でなく、トラバを乱発してしまいました。ま、せっかくはてななんだしたまには。