ぼんやり

朝から用事があるのに昨晩から眠れないのと雨予報で自転車に乗る気もしないのでぼんやりと、録画していたお笑いを繰り返し見たり、「飲む、打つ、買う」 -「一流の芸人になるには、飲む、打つ、買う、が- 俳優・女優 | 教えて!gooを読んだりしていたが、芸とか関係なく、また小細工で、ヴィクトル・シクロなんちゃらスキーみたいな「異化」をせずとも、日常に「異」の体験を取材してそれを展開する、てことが生きる楽しみだろうな、的なことをぼんやり考えていた。たとえば前の仕事の中でそれが得られることはほぼなくなってきていたし(それは必ずしも仕事が悪いという意味ではなく、俺が悪いという面が多々というか、ほぼ全て、であるのだが)でわでわ、どこにそれを求め得るだろうか、という。
「異化」、まぁ「ちょwwwおまwww」でもいいのだが、そういう体験は「マイブーム」になって自分の2年とか3年の生活を支配する。今後、とすごくおおざっぱに考えて、親の背中見て育つ中で、たとえば子育てであるとか、その前段で同棲であるとか、そういうのが思いつく、ゆえに、[結婚したい]、と俺はタグづけするのだけど、でもでも、自分はもともと一種、程度の差はそれぞれにせよそれなりに「吸う鬱買う」を公言する「無敵の人」。ほいで現実には、そういう「ちょwwwおまwww」を求めて、ではなく、財産の問題として結婚を考えるのがフツーだよな、てことで非モテ、同棲どころか、喫茶店でデートすら叶わぬと自分で決めてる。だいいち、ふつうに職場で他人と食事する苦痛すら耐えられないのだから。それはまぁ別の話。あーあツマンネ。でも、さて、自分が最後に一人以外で夜を過ごして朝まで、てのはいつだったっけか、たぶん2年かそこいら前の夏の京都かな、と思う。
禅寺で「お修業」ごっこに参加して、7人部屋ぐらいのとこで7人で寝た。女子は別室だったからよく知らない。二泊三日でも、同じ日にスタートしたメンツが「同期」になって親しく感じるのは不思議なもので、自分のほかに二人「同期」がいて、少し話をした。同世代のサラリーマンだ。一人は公務員だったかな。元気なほうは、正座がぜんぜん耐えられなくて、見ていて面白かった。もう一人と私がぜんぜんシモネタコイバナはできないほうなので、退屈したんじゃないかな、とも。正座して無音で飯を食い、畑仕事をし、正座して経を読み、写経し、体操をし、携帯で株価を確認して、3日を過ごした。賢い坊さんが相手してくれる時間があったけれども、心のもやもやをうまく話すことは誰もできずに、ただ禅の薀蓄を聞いてすぐに忘れた。
そんな話を面白そうに聞いてくれる配達あゆちん(21)と店外デートを続ける日々がそれに続く。だって転職おめでとうと最初にメールをくれたの彼女だし。彼女も自分と同じ時期に転職活動をしていて、そのつなぎに私には株の儲けがたんまりあったし、彼女はそれがないから俺と会ってたわけだ。転職して落ち着いたら、俺はまた会いたいとメールするし、彼女は俺と会う理由が消滅した。アホだといえばアホだし、でも一回りも下の美人と並んでりんかい線に乗って腕が触れ合うの触れ合わないのする体験は得がたい「ちょwwwおまwww」だから、それはそれでいいやと割り切ってたし、といいつつメルアド残してるのはなぜ。去年も今年も彼女の「誕生日」の朝に自動通知メールがきてガックシ来てるのは誰よ。
ライブドアとかFC2とか忍者とかはてなでブログを書いているあいだに、職場を5回ぶっちぎった。会社を2回変えた(で、そこも辞めた)。でまた、ふざけたことに、現場を変わるごとに単価が上がり、転職するごとに給与も上がった(もとが安いだけに)。働かなくてはいけない、のと、キャリア上、業務はコレ、職種はコレ、てのが自分の中で(はりぼてながらも)筋が通るようになっているのがあって、それに沿って進むことを拒む身体と、いやそうするだろJKの頭の乖離が激しく、自分の言葉と行動がどんどん離れていく(社内で自分が喋っていることとやっていることがめちゃくちゃ矛盾していく)のがひどかった。5回ぶっち。さすがに、頭のほうが降伏した。
「異化」てのはブンガクの手法であり、手法てのは「ライフハック」であり、ハマればいいけどそうでなければむなしいことこの上ない。無能の自分は、移動するぐらいしか思いつかないのでドバイに行ったり直江津に行ったりしてみる。あんまりハマらなかった。とくにドイツがうまくなかった。そうそう、自分が感動してないものを、「異化」て手法で感動した経験として認識替えしようとしている自分の浅ましさが嫌だ。そうじゃなく、もっと単純に感動すること、そしてそれがサステイナブルであること、それが見えたら、そのサステイナビリティ?を侵害しない範囲で、それを支えるに必要な金を稼ぐために、働くんだろうに。
横須賀から帰ってきてから皮膚がまた荒れてる。自転車、皮膚科に、禁じられてるのだよな。