日記

どうにか洗濯と医者とクロスバイクのタイヤ交換までは済ませた。結局冬の高野山計画のためにスノータイヤをはいて地図をつくって、というところで皮膚が壊れて頓挫して、今日ノーマルタイヤに戻した。あーあ。その次とそのまた次の予定も延期せざるをえなく、本当にイライラしていたのでストレス解消のためにレンズ沼へ飛び込んだ。軍手が血まみれになってしまいあーあ自転車触りたくねーなーという思いはまだ変わらんのだが、バカ医者を説得して薬の量を調整し、いざ調剤薬局へ行くと約束がぜんぜん違う処方内容なのでまた喧嘩して必要な薬を必要な量もらうことにどうにか成功した。医者なんか死ねばいいのにね、ネットがあるから、ある種の医者は不要というか邪魔なだけなんですけど。。。
 
NicoTravel1999-072
レンズ沼には報告書の提出が義務づけられているわけではないのだけどもなにか被写体をと思うところでもろもろ廃墟の写真などを見ていたが、自分のハードディスクにあるのはぜんぶベオグラードサラエボばかり。いまだにヒッチハイクで乗った自動車の若者がドイツ語でとつとつとかたる仲間が殺されたお話にリアリティがなくて、かわいそうですね、というドイツ語もよく分からないし駅前のおばちゃんの客引きは危険だからやめましょうという話が本当なのかどうだか少しは試したら良かったと思う。旅人らしい愚者の思考というか、極小の経験に学ぶ体験談としては、セルビア人の女の子はとてもやさくしてクロアチアの人はそうでもなかったということぐらい。
 
NicoTravel1999-082
ロシアもそうだけど漠然と、ヨーロッパとロシアと中国や韓国の人はなんだかんだいっても教育水準が高くて東南アジアはそうじゃないという偏見がある。それから、いいちこを飲んで酔っ払った深夜の日記らしく脱線迂回拡散しつつ思うのは、べつに出張のついでではなく、卒業旅行でもツアーでも語学留学でもなく誰にも言わずに一人で、こんなところに行った俺は心底病んでいる。今ならそれをブログに書こうとするかもしれないけど、当時はそれがなかったので、本気で、誰にも言わずにそこへ行って、その感想を誰にも言わずにまた生活を続けていたのだよなと思うと不思議だ。
 
NicoTravel1999-090
自分のブログを「ネット」という枠組みで考えると間違えるのかもしれない。単に特定の誰かに向けて書いている手紙みたいなものだとすれば筋が通るものも多い気がするし、そんな手紙を書き続ける(毎日とか、隔日ぐらいで)と考えると、その相手を俺は、非常に楽天的な言い方で言えば、完全に間違っているのだろうなと思う。ともあれ、サラエボでついこのあいだたくさんの若い人が死んで、そこにお墓が立てられて戦争は必ずしも昔話なんかじゃない、だとか、8000人の男が虐殺されて女は、みたいなのとか、つい最近の事実なんだよな、という眼で街を見渡しながら俺は、それとは全く関係なくJavaをやらされることになり。
 
NicoTravel1999-097
全能感という言葉がしっくりくる。なんのあれもなくただ、セルビアに行けばそれが何かの役に立つと思っていた。ボスニア・ヘルツェゴビナに行けばそれが全能である俺によって編集され、それを人々に伝えるなんらかのカタチのものになるだろうそして彼らは感動に涙するだろう俺にはそれができるだろうと思っていた。セルビアの通貨は外に出たら紙くず同然になるからドイツマルクを用意しなさいとガイドには書いてあった。それが余ってしまったので後日ドイツへ行こうと思ったらパスポートを間違えることになった