夏日記

20100719t01
俺は豚のように太って、エアコンの効いた自室でアイ・ホン4をピコピコしていた。
例年の7月の土日祝というのは、自分の記憶する限り、4・5年くらい遡らないと「晴れ」の日はなかったのではないか。ほとんどが雨だったと思う。せっかく晴れているのだから、日差しを浴びに行かないとメンヘルが加速する。
 
 
 
20100719t02
本来はテント泊のときのために買った銀マットを敷き、豚のように太った青白い腹を太陽に突き出して、目を閉じる。閉じても閉じても燦燦と降り注ぐもったいない太陽の光が俺の豚肉をじりじりと焼くのが見える。俺は童貞ではないので、この豚肉男に抱かれた女子はなんてかわいそうなんだろう・・・とぼんやり思う。男を見る目がなかったのだろう、しかし、長い目で見る目はあったのだろう、もう誰もメールの返事は寄こさない。下のほうから小さい子供たちの黄色い声が。今日は身体を吟味してから誘う派のイケメン男子や身体を吟味されてから誘われる派のイケウィミン女子も少ないようだ、快晴続きだった3連休の終わりが終わってゆく。もう次はないかもしれない快晴続きの3連休の終わり。サンオイルが禁止されたプールサイドにコパトーン・ココナッツの香りが漂う。
 
 
 
20100719t03
焼かれることに疲れると、タバコを吸うために一度外に出ることのできる通路があって、そこをヨーロッパ代表選手のような入れ墨を腕一面に彫った男子や、どうしようもなく小さい水着をつけた女子が行ったり来たりしているし俺も行ったり来たりしている。嫌煙ネットユーザーなんてものは、ここにはいないのだ。
 
 
 
20100719t04
自由形で人をよけながら450m、平泳ぎで150m。自転車でこれとは別に、4kmほど走った。
自転車でアホな焼け方をしないように、あらかじめ全員を焼いておくのだ、と思った。