デジカメ沼、光と影 GRD4編

GRD4_01
購入と同時に全く使わなくなってしまい、それを使って撮るよりもそれ自身を撮るカメラとなってしまったRICOH GRD4。べつにこのカメラが悪いということではなく、アイホンでよくね?という指摘がごもっとも感はある。人により違うと思うのだが、結局俺はカメラに手を出すようになって、「あんまりデカいのは嫌で」的なことを考えPENからスタートしたのだが、結果的には撮影会でしか使わないのだから、モダンでシンプルでコンパクトなカメラよりもむしろバズーカーレンズのほうが稼働率は高い気がしている。マイクロフォーサーズもまた、小型のカメラというよりは、ピントが正確なカメラという位置づけになりつつあり。
 
 
 
GRD4_02
普通のコンパクトに比べると少しだけセンサーサイズの大きいGRD4。同系CCDでキヤノンのS95とかもあるが、キヤノンはマクロがあまり使えないのでこちらにした。で、センサーが大きくて単焦点レンズだから画質に期待、というところだけれど、実はレンズだのセンサーだのよりも写真に大きな影響を与えるのが「光」であることは明白なわけで。単純な弱い天井バウンスの1枚目、それを強くした2枚目。
 
 
 
GRD4_03
ネットを見ていると、ストロボの直射を嫌ってディフューザーをつけて比較しているブログは多い。しかし、実際にはディフューズして光質をやわらかく云々などはレンズの味の話にも近く効果は怪しげで、むしろもっとハッキリと光源を広くとれる仕掛けにするか、もしくは発光体の位置を変化させることのほうがはるかにはるかにはるかにはるかに重要なのもまた明白。これは45度斜め手前上方にストロボを手持ちして撮っている。
 
 
 
GRD4_04
こちらは光源をもっと横に、つまりサイド光にして撮っている。深夜のカーテン締め切った自室とは思えない朝日感・・・これがいいわけだ。こういう光がエロい。こういう光で新幹線なりポートレートなり撮りたいわけだ。自然光の光を選ぶ、というのが自然なのだろうけれども、光を選べるような晴天の森の光は明るすぎて、曇天ではメリハリがなく、その加減は実はテクニックサイトで言われているほど個人の工夫の余地は、実はあまりないのではないかとも思ったり。
 
 
 
GRD4gif
GRD4、光と影
 
 
 
FLA
この光源の位置を変える、それでいてブレずにピント合わせて、てなると、三脚なしでの実現難易度は上がる。そこが最近の関心事。
 
 
 
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もっとも、オークションに流すときには商品撮影用に白いもので囲って、まんべんなく光をあて、よく絞って被写界深度を深くする。これはこれでポートレートでもやりたいテーマ。※この写真は24mmだが、実際にはもっと長焦点で撮る。