本牧ふ頭D突堤

20120729t03
この休みのあいだに部屋のモノの量を減らして残ったモノの収納場所がすべて決まっているような部屋に住みたい、そういう部屋になっていたいと思いつつ気がつくとモノが増えていた。収納のためのプラスチックのケースが増えていた。捨てるほうはまったくはかどらない。
それでもいらないものを選定すべき、眠れない深夜のレンズ検索、レンズ検証の日々は続く。続けるしかない。
 
 
 
g_hikaku
検証詳細は良いとして、照明の多いモノを広角レンズで迎え撃つようなときのゴースト耐性について、プロテクトフィルターをはずしてみることなども検査項目の一つで、なるほど影響は大きいが、と同時に外側のオレンジ色の大きな円は消えないのだな、と思った。ワイ端にこだわると厳しい。今回は少しテレにまわすことで回避していく感じだった。
 
 
 
g_up
しかし同時に小さなゴーストも大量に発生している感じで、これは拡大表示すると目も当てられない感じに。これが同じ画角を小さいレンズで実現できているほうのカメラを使うと出ないのではないか?そちらのほうが綺麗に撮れるのではないか?を検証したかったのだが、結論からいうと、ゴーストの圧倒的に少ないことは確認できたのだが、それ以前に絵がぜんぜんダメだった。少なくとも手持ちのいくつかのカメラでは自分の好ましい絵をつくれなかった。
それと色の調整が俺は全くできないのだが、やはり同じ画角でいろいろのカメラやレンズを試すと、それもこういう構図で夜に長く露光すると、ほんとうにぜんぜん違う色を吐いて来やがるな、と思った。ホワイトバランスや色かぶりの補正値を揃えても、まったく色が違う。色の知識のない俺がどういじってもそれをそろえることができない。そろえるためのツールがあるのは知識として知っているが、そういうものがすべてのシーンで統一して揃うものではない以上、毎度カードをかざしてそろえるというのも違う気がする。で、それが自在にできない以上は、好きな色味を出すカメラを選択する、ということから逃れられない感じがある。
という以前に、もう焦点距離とかどうでもよくて、画素数をどんどん増やせば、超広角レンズでこういう望遠の絵が撮れるのだからもうそれでいいよな、とかいう考え方もある。
 
 
 
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こういうシーンでD3200はどんな絵を吐いてきやがるのか、気にはなる。あの赤いボディに、この鉄柵の、ガードレールのふと目を凝らすと突然浮き上がるようなリアリティみたいな、そういうものが出せるのか、とか気にはなる。なるのだが、昼にはうだる暑さも深夜の3時は涼しくて本当に自転車が気持ちよい。この気持ちよい季節に俺はせいぜい中区内の陸の孤島本牧の迷宮をふらふら走るぐらいしか走らないのだとしたら、秋と冬は本当に退屈だなと思ったり、でも冬の12月に毎日乗ってたこともあったんだから気の持ちようかしらね、とかも。
 
 
 
20120729t02
磯子でレンズ検証をしていたら、バイクの練習をしている人がぐるぐる回っていた。一台はライトをつけ、一台はなにもつけずに轟音をたてて同じ不吉なカーブを何度も何度も曲がり続けていた。人のいない場所でじっくりと三脚を立てて写真を撮りたい俺と、不吉なカーブをドリフト気味に曲がり続ける人と、釣り人が出会う東京電力横浜南火力発電所前。そこからまっすぐ帰宅しても眠れないから本牧方面へ走り出した。そうして、どこもそこもわずかに釣りの許可されたエリアのほかには山下公園のほかに海を臨む場所のない横浜の海を見たく、本牧のどこかから海へ出られないものか、海へ行きたい、という脳内に住み着く石原さとみ似の少女にせかされて、本牧ふ頭D突堤を目指した。A突堤大黒ふ頭へつながる高速道路だし、B・C突堤はすでに埋め立てられてつながって、部外者の俺が入れない。Dだけが誰にでも、非モテにも浮浪者にもリア充にも開放されているとどこかで読んだ記憶を頼りに目指す。本牧の埠頭など日中に来たことがないから脳内の地図だけを頼りに。
 
 
 
20120729t04