LEICAハ惜シミナク奪フ。

BESSA R3M + SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Asph (NATURA 1600)
最近フィルムカメラばかり使用している。銀塩フィルムカメラを使いたかったのではなく、レンジファインダーカメラ(かつフルサイズ)を使用したかったのが主眼で、APS-HのLEICA M8にしろ、APS-CのRD-1にしろ高いのだし、フルサイズのM9は俺の手に届かない。ほいでBESSAにしたのがはじまりだ。(ミラーレスでどうのこうの、というのは違う。俺はフォーカスピーキング等でピントを合わせる作業は苦痛でしかない・・・気がする。だからNEXフルサイズにも期待値ゼロだ。)あと、外観だけ似ているフジフイルムのカメラのモサさは、むしろ逆行しているとさえ感ずる・・・のだが、プロ含め、好きな人は多いみたいだ。
どうせレンジファインダーを使うならば距離計精度の良いものがベターなのだが、

カメラ 基線長 ファインダー倍率 有効基線長 28 35 50 露出計 絞り優先AE 電池なし使用
LEICA M3 68.5 0.91 62.3        
LEICA M6(0.85) 68.5 0.85 58.2    
ZEISS IKON 75.0 0.74 55.50  
LEICA M2 68.5 0.72 49.32      
LEICA M9 68.5 0.72 49.32  
BESSA R3M 37.0 1.00 37.00      
BESSA R3A 37.0 1.00 37.00      
BESSA R2M 37.0 0.69 25.53  
BESSA R2A 37.0 0.69 25.53  
BESSA L              


http://pub.ne.jp/Sightsong/?entry_id=485402
M9等、デジタルは高杉てパス。M3は最高の有効基線長を誇るが1mより近くへ連動しない、中古品質の良いものが少ない、などを考慮しつつ、M6の0.85倍率モノが一番良いのではないかとは思えど、(ZEISS IKONLEICA系じゃなく、いろいろ嫌であり)結局手始めに(!)、まだ新品の入手可能なBESSA R3Mにした。そう、ほとんどディコン品なのだよな。M3とか半世紀も前のカメラだ。
一眼買いたいんだけどオススメを教えてください、みたいな言葉が世の中にあるとすれば、俺には意味が不明である。レンジファインダーのオススメを聞く相手も友達もいない俺は、Kai先生がM2とM8を、EricがM6を使用しているのを動画投稿サイト・ユーチューブで見ている。Kai先生がビデオではノクチルクスやズミルクスをガンガン使い倒して紹介しているけれども"My own"というときのレンズは、コシナのSWHだった。ともあれ、
レンズなんだけど、他の人はどうか知らんけど、また俺に改造をそつなくこなす器用さがあればともかく、今まで触ったM/Lマウントのレンズで、ピントリングがサクサクまわるのは、ライカ純正しか見たことがないのである。ロシアレンズはクソ固かった。コシナのレンズもクソ固かった。分解してグリスを塗りなおせばいいのかもしれんが、それがうまくいかない。ユーチューブで見ていても、たとえばコシナの50mmF1.5クラス、フォーカシングタブを指で押してクルクル回るレンズは新品でもダメそうである。誰かがグリス交換したものが中古で出ていれば良いのだが、そういうのを探すのにも疲れ、いろいろ疲れ、人生に疲れ、
   「ズミクロン、50mm、見せてください」
と俺は言った。ズミクロン50mmF2は30本ぐらい展示されていた。そして俺は光学系の古い第一世代のものは嫌だった。フォーカシングタブのない第二世代、第四世代(現行品)も嫌だった。非球面レンズを入れた第五世代を買うと俺は破産である。第三世代ならば、カナダ製でも良いと思った。カナダ製でも良いから、この中で一番ピントリングがゆるいのを触らせてくれ、と言った。はじめに取った2本は、それでも・・・ライカ純正でも・・・俺の期待値より固かったからだ。
店員がすべてのレンズのヘリコイドをチェックしているあいだ、俺は最初に渡されたズミクロンで向こうの壁にピントを合わせたり、近くのテーブルの上に合わせたりした。ロシアレンズにはピントレバーがない。ツァイスのゾナーにもプラナーにもない。ズミクロンの現行品にもない。ズミルクスにはあるけど買ったら破算である。解像力はズミルクスよりズミクロンが上、ボケ味の美しさはズミルクスやゾナープラナーのほうが上、ということが言われている。
でまぁ、「これが一番、やわらかいかなと」渡されたズミクロンの裏には、「Made in Germany」と刻印されていたのである。
その後は記憶がない。
 

There is no better 50mm lens on Earth than the LEICA SUMMICRON-M 50mm f/2. The SUMMICRON is the world's reference for a 50mm photographic lens.
Today's LEICA SUMMILUX-M 50mm f/1.4 ASPH is a stop faster, but bigger, heavier, ergonomically less pleasant and less sharp. Nothing beats a SUMMICRON.
http://www.kenrockwell.com/leica/50mm-f2-m.htm

1979-1994
50mm SUMMICRON
The -M was added to SUMMICRON to differentiate it from Leica's discontinued "R" SLR system. This lens is the first to employ today's optical design. It has a focus tab instead of a focus ring. Early versions are made in Canada, and later ones from about 1991 are Made in Germany.
http://www.kenrockwell.com/leica/50mm-summicron-comparison-table.htm

The build quality of the lens is truly excellent, as you'd expect from a Leica lens. It's a joy to use. The only real drawback of the lens is its rather hefty price (for a normal prime). Apart from that: highly recommended!
Leica Summicron-M 50mm f/2 - Review / Test Report




俺はレンズの光学性能を云々する気はない。どうせコダックの安いネガフィルムを使うのだ。ただ、フォーカシングタブがついていて、クルクル回るものが、他に見つけられなかったのである。