2013年の俺カメラ・レンズまとめ

ろくに使いもしないのに物欲ばかり膨れていて、こんな記事を書くのは気が進まないながらも、年末恒例行事として、静かなこの時期にさらりと。
なにが恐ろしいって、本当はこれで全部じゃねぇって話がこわい。カメラの沼へ入るのも、レンズの沼を進むのも、それはそれで一つの旅であり、その向こうに駅なり国境なり宿なり飯なりなんなりがあって、そこへ向かっているんだという感覚はぼんやりありつつも、問題はそれがよそからはどうにも見えないだろうし、俺にだけ見えているのだという驕りがやばい。
 
 
 

EOS沼 〜 まだまだメイン・・・のはず

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デジタル一眼レフカメラは、EOS Kiss DN、NIKON D40を経て、2011年にEOS5DMarkIIに変えてから3年目。単焦点レンズは4増2減。
ズームレンズは変更なしで、タムロン4本のまま。手ブレ補正レンズはゼロ。AFが早いのは135mmF2Lと85mmF1.8。
 

以下私的愚痴

相変わらずEOS5DMarkIIへの不満は7点。※カメラを変更していないので、まぁ継続。
・最低シャッター速度の設定不可。
・中央以外はラインセンサーのAF。F2.8対応が中央1点のみ。
スポット測光が中央でしかできない。
・ストロボシンクロ速度が1/200sec。
・シャッタータイムラグが大きい。
・ISO AUTOの最高感度が3200より上にいかない。
・マニュアルモードでISO AUTOにできない(シャッター優先で代替しているが、絞りを開放固定にしてくれないので、微妙に絞られて丸ボケ崩れるとかマジ泣きたい)
2番目は5D3でも1Dxでもダメで、1Ds3しかない。世の中、重いカメラは嫌、でもズームじゃないと嫌、ボケ味の良し悪しは超近接撮影で確認、という人が多く、F4固定ズームなるものがたくさん売れるために、F4ズームユーザー向け仕様へのシフトが進行しており、フォーカシングスクリーンはピント山の見にくいものに固定され、サイドのクロス測距はF4どまり。つまり、これ以上スペックの高い機種が今後開発される期待はほぼないわけだ。おまいらのせいだからな。
 

欲しいもの

・50mm F1.2L
・70-200mm F2.8L IS USM II
 
 
 

SONY α沼 〜 バリアングルと連写力でEOSをカバー

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ソニーは2013年、α7/α7Rなる、ミラーレスフルサイズを発売した。α7/α7Rのボディはα55とほぼ同じ大きさである。今頃、α55からα7に変更しているはずだった。が、
 

以下私的愚痴

操作のしやすさは月とスッポン。おいSONYさんよ、α55で(完璧にはほど遠いものの)あれだけマシな操作性をデザインできたのに、α7をどうしてあんなに「カスタマイズできますけど、本当にあなたがカスタマイズしたい機能だけは設定できないように制限しますた!)みたいなクソカメラにしちまったんだよ。。。
α55はバリアングルモニター。カメラ本体への収納時と、上から覗き込むときには液晶を180度回転させる必要があるものの、液晶を開いたらEVFアイセンサーが自動的にオフになり、勝手に切り替わらないという当たり前の機能をもっている。これは当時、オリンパスのミラーレス(OM-D E-M5)にはないものだった。オリンパスはのちのE-P5、E-M1ではここを修正してきたのだが、SONYよ、なぜα7は、この機能を省略しちまったんだよ。RX1の型を使いまわしてコスト下げることばかっか考えてのチルト液晶、おなかで固定して上から覗きこんだらEVFに切り替わっちまって液晶見えねえって、どういうカメラなんだよ。。。しかも切り替えボタンをカスタムボタンに設定できないとか、液晶ミュートににしても電池は消費を続ける・・・、それでいてバッテリーは悪評高きα55と同じものの使いまわしですぐに電池切れ&自然放電激し杉で使用前夜に充電しないとダメって、、、泣きそうである。だから買ってないけど。
レンズは0増5減にするつもりだったのにα7に逝けないために、0増2減止まり。
AF性能についてはクロス測距が中央3点のみでありがたみは少ない。5D2より暗所に強い紙面スペックではあるが、EOSほどの高速AFレンズが存在しないので、カメラ性能としてもいまいちの印象しかない。シャッタータイムラグも大きい。ただ連写は強い。レンジファインダーレンズをたくさん持っている俺にすら購入を躊躇させるα7、ほかにα55に勝てる点ってなにがあるのか、よく分からない。(高感度が強い? で?)
α55への不満は6点。
・最低シャッター速度の設定不可。
・ISO AUTOの最高感度が1600より上にいかない。
・中央3点以外はラインセンサーのAF。
・ストロボ使用時のタイムラグが1秒超。
・シャッタータイムラグが大きい。
・バッテリーの持ちの悪さがEOS Mシリーズの次に凶悪。
それでも、一眼レフ同等の位相差AFがライブビューで使える超軽量・秒間10連写可能で手ブレ補正も強力なチビカメラとして、潜在力は高い。
 

欲しいもの

・α7の後継機
 
 
 

PEN沼

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2010年、E-P1を使っていて、αのほうが便利だと考えて一度手仕舞いをしたマイクロフォーサーズなのだが、OM-D E-M5あたりで画質とAF性能を一気に上げてきた感があり、個人的にはボタンが押しにくくて、AFエリアがデカすぎてすっぽ抜けしすぎで、アイセンサー過敏で背面液晶が使い物にならないOM-Dよりも、後続のE-PL5へ逝った。ただ、グリップのない小型カメラはある程度の重さのレンズをつけると使いにくいことこの上ないわけで、このカメラを俺は、レンズカメラとして使っている。
左手側にストラップをつけて、ここのに左手を通し、レンズをつかむ。シャッターは背面液晶で切る。5D2もα55も中央だけまともなAFセンサーを積んでいる、という機種のため、中央以外へのAFは、こいつの顔認識なり、タッチシャッターなりのほうが早い。そこが魅力のカメラだ。
 

以下私的愚痴

・手ブレ補正の効きが悪い。
・電子水準器がついてない。
・ISO200はじまりで、最高SSが1/4000secだと、明るい場所に弱い。
・電子ファインダーを後付けしても、アイセンサー切り替えができない。
この不満をすべて解決できるE-P5は高いので買わない。
 

欲しいもの

・E-P5 + VF-4
・M.ZUIKO Digital 12mm F2
 
 
 

レンジファインダー

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レンジファインダー(距離計測距)カメラを使ったことがなかったので、買ってみた。デジタルのほうが良いが、高すぎるのでフィルム。デジタルなのかフィルムなのかは後処理の話で、まずは一眼レフなのか、レンジファインダーなのか、が問題。撮っているときの、動体へ食いつけない自分への苛立ち、二重像のキラキラ消えたり見えたりすることへの苛立ち、も含めて、花やフィギュアやラーメンなどの接写好きでない限り、楽しさやイライラにおいて他を圧倒するカメラであると思う。(もちろん、LEICA M3か、ZEISS IKON ZMか、もしくは現行LEICA機か、あるいは未来のFUJI X-PROなんとか、ぐらいの、ある程度高級機のスカッと抜ける美しいファインダーじゃないとつらいだろうが。
LEICA M3 は、別途露出計をつけないと使いにくいし、フィルム交換がつらすぎる。
LEICA M2 は、別途露出計をつけないと使いにくいし、フィルム交換がつらすぎる。
LEICA M4 は、別途露出計をつけないと使いにくいし、フィルム交換がつらすぎる。
LEICA M6 は、ファインダーがキラキラして見にくい。フィルム交換がつらい。
LEICA M7 は、ファインダーがキラキラして見にくい。フィルム交換がつらい。
LEICA M9 は、背面液晶がしょぼすぎるし、拡大表示の反応も遅い。そして高すぎる。
LEICA ME は、なんで値上げしとんねん。高すぎる。
LEICA M TYPE240 は、高すぎる。
BESSA R3A は、有効基線長が短すぎる。
CANON Pとか、ロシアカメラはよく分からない。
レンズ固定式コンパクトは、35mmフィルムセンサー対角線長に近い35〜50mmレンズのみで、古くていろいろと難あり品が多い。
そうすると、ZEISS IKON ZMしかない。
正確なピント合わせが必要な90mm/50mm/35mmあたりはZM、目視でOKな21mm/15mmは、ファインダーのない、ただのシャッターを切る箱であるBESSA Lにつけて使う。
キヤノネットは大口径レンズ40mmF1.7付で、EF50mmF1.8レンズより安いので買ってみたが、ファインダーがやはりZMとは違いすぎて、見づらい。
厚みがないボディと、口径の小さなレンズ群は大きな魅力である。α7は、ミラーレスになって軽量だ(ボディが)とアピールしているが、レンズの口径が大きいと、あの威圧的なデザインに変わりはないので、しかも暗いレンズしか出す気がないようなので、さほど近接撮影をしない俺はこれらのレンズとα7と組み合わせて使いたいのだが、α7のアイセンサー問題がどうしようもなく解決不可能なバグとして残っている限り、手が出ない。。。
レンズは、50mmズミクロンと、35mmカラースコパーはフォーカシングタブがついていて、Kai先生風のMFができて楽しい。あとSWH15mmASPHはすげぇシャープなのにα7で周辺流れするのは残念だ。
 

欲しいもの

・NOCTILUX-M 50 mm f0.95 ASPH
 
 
 

コンパクト

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NIKONCOOLPIX Aを、RICOHがGRを出した。
昨年使っていたGR Digital4の画質に不満があり、後継GR発表後、迷ったすえ、しかしこちらにした。GRのようにAPS-Cになってしまうと、被写界深度のことを少しは考える必要がでてきそうで、それがこのサイズのカメラ用途としては嫌だった。あとマクロ性能もGRはだいぶ弱い。プラス、店頭でいじってみて、AF動作に違和感があった。(深く検証はしてない)。またRX100が、電源オフ時を除くと、かなり機敏な操作レスポンスで動いてくれるところも大きい。レンズはズームなのだが、ズームさせて撮ることはまずない。28mm単焦点扱い。
 
 
 

ストロボ沼

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ストロボは他にも持ってるけど物撮りでしか使ってないかも。。。
このページの写真は、上のストロボ自体を撮影した写真は部屋の天井の蛍光灯露光(影を薄めるために模造紙をレフにしてあてている)でストロボなし。
EOSを撮ったときは、PEN + 中国ストロボ1灯。
それ以外のすべてをEOS5D2 + 純正ストロボ + 中国ストロボ(光シンクロ)の2灯で部屋を真っ暗にして撮っている。
もっとちゃんとやるために3灯で弱く平行にもあてて影を完璧に消してもいいんだけど面倒でやめた。
純正ストロボは設定がややこしく、サブ灯はやっぱりチャイナ製の、設定できることが少ないものが楽だ。
撮影対象が小さければ、フィルムスキャン用のトレーシングライトの上で撮ったほうが背面を飛ばせてブログに四角い枠も出なくて楽だけど、レンズ勢揃いショットが撮れる大きさはない。
 
 
 

フィルター

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52mm径で、TIFFENのND(0.6)ハーフグラデーションフィルター、ポラロイドのC-PLフィルター、マルミのクロスフィルター。46->52と39->52ステップアップリング。
あと、39mm径で、黄色と紫のカラーフィルター。前者はモノクロフィルムで空と雲の区別をつけたいとき。後者は室内蛍光灯の緑被り防止。
なのだが、色とグラデに関しては後処理でもどうにかできるはず。カラーは後処理スキルがあがったら使わなくなるかも。デカ径の特殊フィルターは諦め。
保護フィルターとフードについては、それぞれ以下の決め方にしている。

レンズ マウント フード フィルター 理由
Tamron 17- 35mm F2.8-4.0 EF つけない つけない フード効果薄いし邪魔。フィルターはゴースト出る。
Tamron 28- 75mm F2.8 EF 付属品 つける(67) -
Tamron 70-200mm F2.8 EF 付属品 つける(77) -
Tamron 70-300mm F4.0-5.6 EF 付属品 つける(58) -
COLOR SKOPAR 20mm F3.5 EF つけない つけない パンケーキなので薄く。52mm特殊フィルターつけやすく
EF 40mm F2.8 STM EF つけない つけない パンケーキなので薄く。52mm特殊フィルターつけやすく
EF 85mm F1.8 USM EF 付属品 つける(58) フレア出るのでフード必須
EF 135mm F2L ISM EF 付属品か35mm用(場合による) つける(72) フレア出る。昼は付属の長い円形フード。夜は衝突防止目的の小さい35mmL用花形フード
SIGMA 50mm F2.8 MACRO EF フィルムスキャン用に金属フード つける(55) 1.1倍フィルムスキャン用、光漏れ防止の中望遠金属フードをつけっぱ←マクロ域以外はケラれる
SAMYANG 8mm F3.5 α つかない つかない -
Tamron 17-50mm F2.8 α 付属品 つける(67) -
SIGMA 85mm F1.4 α ステップダウンリング(77-58) つける(77) イメージサークル超えレンズなのでステップダウンリングをフード代わり
M.Z.D.14-42mm F3.5-5.6 MFT 社外品 つける(37) フードはつけなくても良いが、レンズ持ちのため引っかかりに
M.Z.D.17mm F1.8 MFT 社外品 つける(46) フードはつけなくても良いが、レンズ持ちのため引っかかりに
M.Z.D.45mm F1.8 MFT 社外品 つけない レンズ持ちのため引っかかりに。フィルターはゴースト出るのでつけない
SWH 15mm F4.5 LEICA L つかない つかない -
COLOR SKOPAR 21mm F4 LEICA L つけない つける(39) -
COLOR SKOPAR 35mm F2.5 LEICA M つけない つける(39) -
SUMMICRON-M 50mm F2 LEICA M つけない つける(39) レンズが高いので本当はフードもつけたい
TELE=ELMARIT 90mm F2.8 LEICA M つけない つける(39) レンズが高いので本当はフードもつけたい

 
 
 

レンズ選択と持ち運び

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2013年に機材を買いすぎた理由は、おねいちゃんポートレートから、DigitalRevに撮る対象が変化したためで、極力デカいレンズを使いたくないという思いが強い。
もちろん壇蜜が来るなら撮りに行くけど、基本的にはスナップが中心に。
登山写真家ではないので、カメラ本体の重量は(持ちにくいほど小さくさえなければ)さほど気にしていない。むしろレンズの口径や長さを小さくしたい。
 
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収納性という意味では、全長の短いレンズは、リアキャップを接着剤で背面同士くっつけて、上みたいな組み方にするとカバンにどんどん入るようになる。
 
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このように2本を1本扱いで携帯できる便利さが、ズームよりパンケーキ楽だなぁ、という感じ。
 
 
 

ストラップ

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ストラップは3種類使っている。上のやつは、メス側をEOS 5D2とα55につけっぱなしなので、首から提げるのに使う。帰宅したらはずす。同じものでハンドストラップも持っている。
2番目の三脚穴タイプはどのカメラにも使える。
3番目のは、PENやレンジファインダーを首から提げたいとき用。これも取り外しが容易なのが良い。ZEISS IKONの側面に黒い革を貼っているのは、これの傷防止用だ。
 
 
 
来年は、フルサイズミラーレス、買ってるんだろうか。。。それとも、路頭に迷わないために全部売却してるんだろうか。