非一眼カメラ用・ダブルシュー自作


コシナのダブルシューアダプターは生産終了してから時間がたっており、中古品もなかなか出回っていない。出てきても高い。タイプがいくつかあり、俺が欲しいのは座高の低いタイプAなんだが、とにかく入手が困難。
 
 
 

サードパーティが出している↑コレは、離れすぎていて、座高も高すぎてグラグラするだろう。
ダブルシューが欲しい理由は2つあり、1つは超広角レンズをつけるときにもともとのファインダーでは画角が確認できないときに外付けビューファインダーをつけるわけだけど、それがカメラの中央だと、それを右目で覗くときに鼻の頭がもともとのデフォルトのカメラ左上隅のファインダー穴にピッタリと入ってしまい、一気に曇り、汚れてしまうから。ファインダーは光軸に合わせるほど正確である必要が(俺には)ないので、サイドにつけたい。2つ目は、やはり超広角レンズをつけるときにおおまかなフレーミングを終えた後に低い位置で、つまりウェストレベルなどで撮りたいときに水平を計るための水準器をつけておきたいからだ。面に対して平行であること>カメラの仰角が正しいこと>>>>>>>>カメラの左右が水平であること>>>>>>>>フレーミングが正しいこと、という運命の超広角。はじめはシューがなくても小さな水準器を接着剤でつけとけばいいやと思っていたのだが、どうも正確性に欠ける。
 
 
 
DSC-RX100
手持ちの余り部材でつくった初号機がこれなのだが、シューは余りものを分解したバネのないタイプ。そのままではすぽすぽ抜けてしまうので黒い紙を挟んだら、今度はキツキツになってしまった。プレートは余りものの小さなステンレスプレートで、真ん中が楕円の穴になっていて、瞬間接着剤の接着面が狭くなるところも難点。そして底面にプラスチックのニコンタイプのシューカバーをつけたのだが、ニコンタイプはカバー上面に取り外し用のギザギザが凸型になっているため、プレートと接着するときに邪魔になるのでペーパーヤスリで削ったりとかしたのだが、結局キツキツシューからファインダーをはずすときにカバーとプレートの間の接着剤では粘れずにポロリと取れてしまい実用以下の出来になった。
 
 
 
DSC-RX100
リベンジの2号機・3号機は、まぁ、いい感じなのだが、けっこう高くついた。
バネ押さえつきのシューを入手する必要がある。ジャンクカメラの中でネット検索する限りではミノルタハイマチックのホットシューが簡単にはずせるらしいことは分かったが、たとえ1台100円でも送料が1000円とか取られるオークションでは結局高い。むしろソニーミノルタ特殊形状のホットシューを汎用シューに変換するアダプタ部品が900円とか1200円で売っているのでこちらを使うことにした。結論からいうと、アマゾンに出ているメーカー名不詳の1200円の奴が簡単にはずせて良かった。900円でYONGNUOが出しているものもあるのだが、こちらはシューをはずすのに1時間近くかかった。オススメできない。奥側を小さいマイナスドライバーでこじるのだが、YONGNUOは奥のプラスチック部をかなり彫ってからじゃないと取れなかった。土台のプレートは、2mmの厚さで2cmの太さのアルミのプレートを買ってきた。このサイズだと長さは2mあるものしか売ってない。2mmx2cmx2m。1200円ぐらいする。これを5cmほどで100円ショップののこぎりで切断し(ホームセンターのおやじが切断を拒否しやがったので)それを角とかヤスリペーパーで削って、使う。瞬間接着剤は、変な多用途の高いのより、100円ショップの強力な奴がよさそうだ。そして、カメラに取り付けるためのシューカバーはオリンパス製が良い。ギザギザは凹型に彫ってあるので、アルミプレートとの接着の邪魔にならない。素晴らしい。どうでもいいけどシューカバーでキヤノンのものは論外。あと、カバー部以外の底面には、ZM用には1mm厚のゴム、BESSA L用にはもう少し厚いゴムを接着。
 
 
 
DSC-RX100
ファインダーのあるRF機では、サイドに外付けファインダー、中央に水準器。BESSA Lのようなファインダーなし機では、どちらにどちらでも良いので、試してみる。超広角はBESSA Lにつけっぱなしにして使えばいいじゃないか、という話もあるのだが、フィルム感度を途中で変えられないとか、2台に2本のフィルムでは1日で使い切るの絶対無理、とか、テンション的に、ただでさえ苦手な50mm/90mmみたいなレンズではフィルムぜんぜん減らねえし・・・みたいな理由でファインダー機のほうにつけることもあるので、そういうことだ。