Escape from Freedom - EOS 5D MarkII

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EOS 5D MarkII + SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM (f2.5 1/640sec ISO100 0.9m トリミング)−−−藍川智瀬さん
空から降ってきた EOS 5D MarkII を投入しての最初のアマチュア向け撮影大会の参加は、モデル事務所「クレアトゥール」さんのところとなった。
いったい、もともとは株式投資記録のブログ、最近では自転車旅日記のブログだったここ「はてなダイアリー」で、アマチュア向け撮影大会の写真を掲載していく、というのはどういうことなのか自分でもよく分からないというか、そうすること自体はとても自然の流れのような気もしつつ、その意味はよく分からない。クレアトゥールというのはフランス語で、「ファッションデザイナーの中でも特に創造性が高く、流行に左右されず、一貫して自分のスタイルで創作している人のこと」を言うらしい。流行に左右されず、一貫して自分のスタイルで創作しているはてなブロガーのことをなんというのかは知らない。はてなトゥールだろうか。はてなトゥールになりたい。俺もはてなトゥールになって雑誌に連載したい。本を出したい。ベストセラーを出して紅白の審査員をしたい。アニメ化されたい。テレビ東京仏頂面のまま池上彰さんに質問を浴びせてうまいことまとめられたい。
 
 
 
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EOS 5D MarkII + SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM (f2.8 1/1000sec ISO100 2.98m)
しかし自分の場合、流行に左右されず、一貫して自分のスタイルで生きるということもできていない。流行に左右されるということさえできていない。流行を感知することすらできない。かつてはこのことに危機感を持っていたはずなのだ。俺にはどうもなにかしらの欠陥があり、その欠陥が新たな欠陥を生むというタイプの、悪い循環の過程を生きている。ここから脱出するためのアクションが必要で。大学に入ったばかりの頃の自分の行動指針は、そのアクションがなんなのかを探る、自分探しの旅であったような気がする。もちろんこうして一人ぼっちでモデル撮影会の現場に突入して淋しさと孤独、虚しさと興奮、妄想と昼メシ、上から目線と下から目線、出ない声、咳払い、ポーズ指示、出ない声、咳払い、ポーズ指示、出ない声、ポーズ指示、咳払い、下から目線、出ない声、咳払い、ポーズ指示の悪循環を繰り返している昨今では、自分がすべきだったことは自分探しではなくて友達探しだったのだ、と痛感しているのだが、それに気づくのはずっと後のことであり、気づいたときにはもうただのツイッターになってしまっていた。
 

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