夏休みの自由研究にいってきた


気温が1日を通して30度を下回らないだとか、りんかい線がりんかい状態だとか、コスプレイヤー撮り師、8ヶ月トレーニングするも熱中症で倒れ号泣だとか、若い女性が携帯電話に「汗臭い、キモい、汚い男ばかり」と書くのを目撃だとか、美少女キャラのプリントされた紙袋を持ったおじさんだらけの厳しい戦場であることを予感させる情報はミニブログサイト・トゥイッターを通じて我が家の茶の間にも流れてきていたものの、それでもコスプレイヤーさん撮影に逝ってきた。どういう機材が最適なのかを調査・下見して、次回とか次々回に本気出す、みたいな感覚で。
アニメとか全く(本当に全く)見ないし、本も読まないし、コミックマーケット?とかなんにも分からない。【サークル】がどうのこうのとWikipediaに書いてある時点で非コミュな俺には全く縁のない方面の世界の話だよなぁという感じはする。
 
 
 
DSC-RX100
レンズは28-75mmF2.8が無難なんだろうとは思ったが、85mm F1.8を追加。それとは別にPENと25mmF1.4 with ND8フィルターをサブ。MFTの25mmF1.4はフルサイズの50mmF2.8相当の画角とボケ強度、という意味ではダブリ気味なのだけども、50mmより短い画角を5D2の中央で人物にピント合わすのはしんどいので、顔認識、顔認識。あとEOS用のストロボ。PENのときはあきらめる。
 
 
 

ところで、逝ってきたのはいいものの、それをFlickrにあげるわ、ブログに書くわ、という重複投稿が必要なのか?という問題は最近ほんとうに悩ましく、Flickrに貼ったものをこっちにも貼っても仕方ないので、LightRoom4の補正前と補正後のスクリーンショットを載せることにした。あとで見直してなにか思うところがでてくるかもしれない。ウェブログだ。1枚目はノーフラッシュ。やはり被写体が暗くなるので、暗部の持ち上げを中心に補正。「自然な彩度」を上げて、「コントラスト」を下げて、「色温度」をブルーに寄せるのは、ポートレ時のわりとデフォルト設定にし気味。周辺光量は敢えて落とすことが多いのだが、今回は逆に少し持ち上げ気味。
 
 
 

こちらもノーフラッシュ。人じゃないときは、逆光の暗さとか気にならないのな・・・しかし暑そうだ。
 
 
 

こちらはフラッシュ使用のファーストショットに近く、デフォルトのオート調光でちょっと強いかと思う。テカりを抑えるのは光量を弱くすりゃいい認識なのだけど、なにぶんEXIFにフラッシュの強度は調光補正値ベースでしか分からん。。。露光が1/3マイナスで調光がゼロだから目立つのか?
 
 
 

こちらも露光が1/3マイナスで調光がゼロ。シャドーをあげてるのと、あと瞳まわりはけっこういじくり。白目のシャープネスをダウンして充血とかをとる、白目の明るさをアップ、黒目にはホワイトバランスを円型にかなり青く。自然な彩度上げは頬の色とかを出そうとしているのだけどもコントラストを下げてべたべた感を減らす。あとコントラスト下げは髪の質感を出すのにも。って、長野博文センセイの本に書いてあったままだが、服装が白を基調としたシンプルなものでないから似た絵にはならない。
 
 
 

角度によってかなり美人さんなのだけど目線ショットは平凡か。ノーフラッシュ。逆光でリボンの影が頬に落ちているのを多少明るく補正。まぁ、ちょいピンボケでもある。絞りは開放。コミケにおける背景にいる美少女キャラのプリントされた紙袋を持ったおじさんたちをボカしてボカしすぎるということはない。
と、ここまではEOS 5DMark IIに85mmで撮っていた。それぐらいの間合いは取れた、ということなのだが。
 
 
 

ここからは1Fの芋洗いエリア。紙袋のおっさんの汗が飛び散り、互いの頬にあたる最前線である。カメラはPENライト、レンズは25mm。ボケが少ないのはそのせいもあるが、少しトリミングしているためでもある。PENでポージングしている人を撮るときには顔認識任せでシャッターボタンを押すだけの簡単なお仕事になるので、どうもフレーミングが雑になって、とくに天の部分をあけすぎて撮ってしまうくせがあるようだ。上の絵はトリミング後の補正前後しか見えないので、それは分からないのだが、補正としては白多目なのでハイライトを下げているのと、背景暗めで衣装が白だとパープルフリンジがすごい(レンズのせいもある)ので、それは結構強めに除去している。
シャッタースピードが1/320secなのは、ND8フィルターで3段分のサングラスをレンズにかけているからだ。なければ1/2500secというところか。背景暗めでもこんなもん。
 
 
 

こちらもPENライト。立ち止まって声かけて目線待ちなんてできるスペースがない。朝の東西線茅場町前もビックリの戦場での一枚だ。太陽光が上半身によく当たっていて腰から下が暗かったので、LightRoom4でグラデフィルターをかけている。補正内容は意外と派手なんだけど、けっこう分からないもんだ。
 
 
 

これもPEN。PENで撮ってるものはノーフラッシュなのだが、LR4でフィルタ分けしなくても、モデルの瞳を見ればフラッシュを焚いたかどうかはだいたい分かる。焚いたものは目にキャッチライトが入るからだ。ほいで、この写真はノーフラッシュなのだけど、表情が暗かったので、右の補正後の通り、あとからLightRoomでキャッチライト(白い点)を入れた。こういうことはあんまりしないんだけども。これだけでも少し表情に生気が・・・って元ネタ・アニメキャラを俺は全く知らないのでそれが正しいのかどうか知らん。
 
 
 

むう。1/800sec。ND8フィルターをしていなければ、1/6400secになる明るさ。そんな高速シャッターをPENは切れないので、だからつけてるわけだ。目が暗くなっているので、かなりガッツリと白目の部分だけ明るさを足している。かなりガッツリ。
 
 
 

これはEOS+85mm。ノーフラッシュ。BOKEHが足りない!
 
 
 

これはPEN。背景が開けていて明るいので、ND8つけてても1/1250sec。まともに撮るには1/10000secが必要だ。背景が明るくて逆光撮りになると、その輝度差で被写体は真っ黒方面へ向かってしまうので、背景を真っ白に飛ばすなり、かなりシャドーを持ち上げるなり、必要。PENが顔認識して撮ってるんだからもうちょい露出補正+で撮れても良さそうなんだが。
 
 
 

またEOS。ノーフラッシュ。今回、一番補正量が少ない写真かも。
 
 
 

EOS、フラッシュあり。顔がテカりすぎてしまい、けっこうスポットで白い光点を除去する作業をした。あと、いわゆる腿の絶対領域にスカートのほつれた黒い糸が写りこんで気になったので、ちまちまと消した。(こういうのはPhotoshopでやると楽なんだろうけど、LRでもなんとかなる。) あと、ややピンボケ。F1.4レンズならボツだったかもの。
 
 
 

EOS、フラッシュあり。ずっとしゃがみのポージングだった。天のほうの人々の足はボケてるっちゃボケてるけど、さらにボケを足すようにグラデフィルターかけてる。
 
 
 

こちらはPEN。わりと明るいところを暗く、暗いところを明るく、というHDR加工を一番強くかけた写真かも。彩度はかなり強く上げて髪の色を出したり、白衣装と背景の黒いおっさんの境目にパープルフリンジ出るのでそれ取ったり。あと左上に見える空の色を出すために斜めにグラデーションフィルターかけて、その三角エリアだけかなり明るさを下げている。
 
 
 

EOSで、28-75mmF2.8ズームのフラッシュあり。こいつだけ調光で1/3段落としていて、露出補正と合ってるからか、いい感じかも。とはいえ、かなり黒を緩めてるし。
 
 
 

PEN。色収差ガッツリ。
 
 
 

レンズ歪み補正はパッと見分からないし、トリミングは状況は補正前後表示に表現されない、ので、主に色味と明るさの補正比較を見てきたのだが、最後のこれは明らかにフォルムの違いが分かる。水平にカメラを構えている俺=撮像面に対して、顔を前に突き出しているモデル、プラス、50mm画角、ということで頭デッカチにうつる。これをデジタルシフトで補正した。