風俗の対義語はむしろ読書

面白いブログの人のブログは読書量の賜物かしらとは以前から思っているけれども、リアルと異なり細部を書けない事情とのせめぎあいがあってこそ。それがないリアルにおいては、読書量のある人だけが面白いかというと必ずしもそうではないと。ブログにおいて職場のあれこれを抽象的に記述したものが面白いケースは読書のてこが効いている場合であり、そうでないとしたら、普通は書けないものがある場合だけ。極端に言えば、座席図とか、メール本文とか、会社所在地とか、給与明細とか、良い写真とか、そういうディーテイルがあったら読書量のない人が書いてもそれなりに面白いんだろうと思う。今夕には分裂さんのバブルに関するエントリが来るかしらと想像しつつ、もし来たとしたら、それは読書が源泉。レトリックの組み方といい、文章の細部の補強・装飾にいたるまで。一方で、補強、というか、効果的な装飾に使う場合でなくペダンチックな言葉の羅列があると、クネクネならそれでいいのだけど、そうじゃない場合は少し下に見えたりするけれどそれがないこととか、その辺がそろうと、自分の好きな、面白いブログのカテゴリかなと思う。

そのことと、

風俗は利用したことがないし、今後もないと思う、という人に対する気持ちのありようが少し変わった気がしていて、それはモテ・非モテを軸にした嫉妬性質のものじゃなくて、主に仕事生活から発生するストレスで、表現上はどうしてもディーテイルに本質が宿っていてWebには書きようがなく、消滅までに多少の時間を要する、血液中をぐるぐるまわって次の日まで残るようなやつの、電車内の女の子の足など視覚映像で増幅されたファンタジー・アレルギーの心。シンプルに、仕事してないと風俗行く気など全く起こらん、という意味で。でも、リア充という言葉に置き換えたら同じか。