HIVについて、知らなかったこと

2009年も4月になったことだし、先日HIVの検査を受けてみた。パンフもいろいろもらってきた。

そして結果は↓

新しく女性と性的におつきあいすることになったので、ということではなく、というと、前回(は、昔、前のブログだから記事はもうない)はそうなのかよ、という話だが、そのときは忙しかったので病院の有料顕名即日検査を使い、今回は時間が取れるので、保健所の無料匿名検査(結果が出るのに日数かかる)を使った。きっかけは、TVでロンハーとか見てて、光浦さん、あたしそういうことになったらまずごビョーキでない証明書を見せてくださいってゼッタイ言う、とか言ってたので。べつにコンカツするとかではないが。
パンフをもらったり持ってきたりしたけど、男性同性愛者向けの冊子がたくさんあった。陽性だと分かった人の手記も掲載されているのだけど、ほとんどが男性、の同性愛者だった。それとは別に、ろう者の人向けのパンフレットがあり、こちらは手話の写真で解説がしてあり、ろう者で異性間性的接触で感染した女性の手記があり、さいわい恋人には感染していなかったが、彼女と同じ障害を持つ友人が2人、エイズで亡くなっている話が書かれていた。一般向けというか、一般的な冊子には手記がなかった。
血液を採るときに聞いたところ、その保健所で検査を受ける人は、週に、0人〜多い日で8人ぐらい、男女は半々、年齢層も20代から年配までマチマチということだった。平日だから、というのを加味すると、それでもマチマチということなら、多少の偏りがあるかなと感じたり。自分が見たところ、超ミニスカのおねいさんとか、おじいちゃんみたいのとか、いろいろだった。

知らなかった、もしくは意識してなかったこと

  • 母乳でも感染するということ
  • 母子感染する確率が10〜30%程度であること(確率はもっと高いと思っていた)、また感染しにくくする技術が進みつつあること
  • 薬害エイズ訴訟問題がキッカケで保健医療の対象になり、エイズを発症すると手帳がもらえて高額医療費の負担に苦しむことはないこと
  • 検査目的の献血が多い云々の話を聞いていたけど、献血で感染が見つかっても本人には通知しないということ(へぇ、そうなん?)
  • これは当たり前だけど、感染3ヶ月未満で抗体ができていない状態で献血されると、当然、検査では分からないからそのまま輸血に使われ得るということ
  • 上記の対策としては、「問診を強化」することぐらいしか対策がないこと

あ、それでキッカケは光浦発言だけじゃなくて、健康診断でコレステロール以外はオールAだったこともあり、献血、に関心を持ったからなんだけど、そも俺はアレルギー体質だし掌蹠膿疱症とか診断されてると、お断りされるそうですね。普通の健康診断で分かることってほんと一部なんだな、とか思った。

厚生労働省エイズ予防ネットの資料によると、
http://api-net.jfap.or.jp/htmls/frameset-03-02.html

2009年2月に出されたたぶん最新の資料統計データは2008年9月29日〜2008年12月28日までの約3ヶ月を対象にしたもので、この期間における我が国の【新規】HIV感染者報告数は292件で、過去2位の多さ。うち男性が275件、女性が17件という。また同性間性的接触によるものが211件。単純にこれを男性と想定して引き算すると、異性間性的接触≒非同性間性的接触ベースでも男性が64件、女性が17件、となる。
また献血に関するデータもあり、これは2008年1月から12月までの1年間で、献血件数は507万7238件。うち、HIV陽性件数は107件だという。それでも感染3ヶ月未満だと拾えないこともある、とパンフレットに書いてある。

患者・感染者病変報告情報では、AIDS感染者のおよそ6割弱の人がAIDSのために死亡しているように見える。

年間のHIV検査件数は14万6880件。この検査件数自体は年々増えているのだが、気になるのは、献血件数のほうで、こちらは減っている。2008年だけ微増だけど、基本的には1987年の820万件から、2008年の500万件へと漸減している。にもかかわらず、陽性発覚件数は毎年増えているということだ。


ほかに、こういうの読んだ。
http://aids-hiv.jp/news/14hiv.html(コンドームの出荷数は90年代から半減)
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2004/07/post_8.html