RAW現像云々

よく知らないけどつらつら見始めたところで、ポートレート講座的なものを書いているカメラマンが4人ほど。
魚住誠一先生という人は、照明機材に凝るし、まるで絵画みたいな、というような写真をシャキシャキ撮るし、一方で長野博文先生という人は、重たい機材(三脚やらストロボやら単焦点レンズやら)は極力使わずに、自然体の表情を取ることに凝る。どちらもEos1DsMarkIIIのオートフォーカスに頼る。一方で萩原和幸という人はオートフォーカスを極力使わないし、増田 賢一という人はNIKONが好きなようだ。
魚住先生はTwitterもやるし、ファッション雑誌を手本にして、これでもかというほど佐々木希を撮っているし、萩原和幸先生は、中川杏奈とか撮ってた。増田先生の本にも綺麗なモデルの人が多いが、本によっては、ちょっと有名どころが少ないというアマゾン評なども見た。
一般向けのポートレート講座なのだからと気を使ってEos7Dなども使う魚住先生。萩原先生はEosKassなども駆使して頑張れば撮れますよ、と励ます。長野博文先生は暗い場所専用機としてEos5DMarkIIも持つが、ボケを狙いたい時には HasselBlad H2 という、どうやって入手すれば使えるようになるのかも俺には分からんようなカメラを使うみたいだ。ちなみに魚住先生にとってのEos5DMarkIIは動画撮影専用機みたい。
 
 
 
一方で、マイクロフォーサーズでレンズ集めをはじめた俺は、その撮像素子の小ささから、望遠で撮ってもピントをはずしにくいのと、マクロなんかにもかなり強いのと、高速コントラストAFなので動きながらノーファインダーで撮ってもPanasonic大先生のスーパーアルゴリズムできちんと瞳にピントを合わせてくれる点(要出典)で有利な面も多いが、なんといっても背景を綺麗にボカすことが難しい。それで大口径のマニュアルフォーカスレンズを使って、少しでも多くボカそうといろいろやってきたのだが、やはり現代につくられたデジタル専用レンズと比較して、その発色、解像度では、とくに絞り開放を使うこともあって、歴然とした差があることを思い知る。思い知ったので、NOKTON 25mm f0.95 を買わないわけである。
 
 
 
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Panasonic DMC-G1 + LUMIX G VARIO 45-200mm (45mm f4.5 1/320sec ISO-200 0EV) モデル:早川れい
今から振り返って自分の撮ったポートレート(笑)を見ると、ううう、となるものも多いのだが、ちょっとプロのRAW現像技術を惜しげもなく公開(笑)などを読んで、少し自分もやり直してみようかな、と思い、やってみた。
実はポートレートを撮り始めてから、RAW現像ソフトは、無料のRawTherapee(オリンパス写真の現像不可+マイクロフォーサーズ専用レンズで撮ったものには不適)と、E-P1付属のOLYMPUS MASTER2(オリンパス写真のみ可)、Light Room2体験版、DMC-G2付属のSILKYPIXパナソニック写真のみ可)を使ってきていて、最近はRAW撮りするような用途ではパナソニック機を使うので、SILKY PIXを使うことが多い。けど、圧倒的に使いやすかったのはLight Room2だ。体験期間が切れたので諦めた。
 
 
 
 
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Panasonic DMC-G1 + LUMIX G VARIO 45-200mm (120mm f5.0 1/400sec ISO-200 0EV) モデル:大町智美
RAW現像の難しいところは・・・というと、先の早川れい先生の写真などは、パッと見て違和感がないのだが、こちら大町先生はどうだろう。
実は普段と比較して、かなり彩度を上げて、コントラストを落とし、色温度も下げて、ほいでトーンカーブの中央を持ち上げて、ぐらいはしている。LightRoom2が使えた頃に撮ったものだと、部分的に肌色だけ露出を上げたりとかもしてたが、これらの写真の時期にはSILKYを使ってたからそんなテクはできない。レベル補正もできないのが痛い。
 
 
 
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以前にアップして、写真単体で200アクセスほど、2ふぁぼをゲットした元写真はこちらだ。
先に彩度を上げたほうを見て、あとでこちらを見ると、あれ変な色、という感じがしてしまう。
 
 
 
20100829_200_t759
もっと顕著なのがこちらで、今回現像しなおしたもの(うえの1枚目)と比較して、ねーよ、てぐらいに暗い。モニターの調整具合にもよるだろうけれども。
わりとデフォルトに近いこちらは、今の自分からすると、新しい彩度の高い、寒色系のほうが断然良いと思う。のだが、最初に今回つくったときには、かなり違和感があった。慣れるのに時間がかかった。
 
 
 
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Panasonic DMC-G2 + TAMRON SP 90mm Macro (90mm f2.5 1/250sec ISO-200mm +0.3EV) モデル:富沢恵莉
クッキリ写るPanasonicレンズの作例ばかりだとマニュアルレンズ沼の過去を否定することになるので、古いタムロンマクロも。
並べて見ると、左がナチュラルであるような気もするし、彩度を上げてコントラストを落とすことで頬や唇の赤みを浮かび上がらせて云々のかわりに全体的に青かぶりした感じになるのをどう捉えるか、なのだけれど。
 
 
 
あと、どうも安く済まそうとすると、公園の緑の背景の撮影機会しかないというのもまぁ。あと、古い写真のRAWファイル紛失してた。空を入れた写真の青を再現とかもしたかったのだけど、これはやはりストロボをうまく使うか、もっと高価な現像ソフトなりホトショップなりがないと難しそうだ。