PENTAX OPTIO W60
鉄拳さんの「振り子」をYoutubeで見て泣いた。
これは全員泣くだろJKと思ってブクマ一覧をあとから見ると、若い人は泣かないみたいだ。
俺はこれで泣くぐらいには年老いた、というコメントを見かけた。
工場で上司に怒られているあたりがグッと、俺には、来た。
俺は上司に怒られたことなんてないのに。上司に怒られたり、結婚したり、不倫したり、そんなものを鉄拳さんは描いている。
*
それからフリッカーの被favをたどっていろいろの人の写真を見ていた。ツイッターからフリッカーへという経路も使っていろいろの人の写真を見ていた。たくさん見たわけではないのだが、俺が今までそうと信じてきたところを思考はまたなぞるように、写真のうまい人の、人生をかけている人の、膨大なフリッカーの履歴は、[人が生きた証]となって、鉄拳さんの「振り子」のように、時を刻んでいた。芋掘り大会の写真があった。バーベキューの写真があった。そして結婚式の写真だ。赤ん坊の写真。もちろん不倫の写真はなかった。そして浜松町の展望台から眺めるトランスルーセントミラーの液晶に写る東京タワーを背後から写すiPhone4Sの写真と、大量のガイジンの絶賛コメントが並んでいた。まるでレフ・トルストイのように、そこには鉄拳さんの世界みたいな、つまり技術がすごいのだ、描かれているものはステレオタイプだ、と言ってしまえばそうなのかもしれないが、ステレオタイプになれない年老いた俺はなぜ泣くのだろうか。それは悔し泣きなのか? 高橋源一郎が書いたように、あるいは朝まで生テレビであずまんが言ったように、ぜんぜん場違いの、関係ない、感情移入の心理学から追い出された(敢えて主語大き目に「弱者」)に対しても、強く働きかけてしまうところの、そこ、それ、それが橋下さんにないんですよ、と。
俺はなにが撮れるか、自分のバックボーンに立ち戻るしかないのだ、と、有吉先生の教えに従って、自分のバックボーンはなんだろうかと思いながらコンビニで買った夕食を大三元もどきのレンズで撮ってみたりした。それからそれを食べて、ゴミを捨てて、食器を洗った。
食器を洗うところを撮影したら、それが自分の心象風景のようだ、と思った。
俺はもう二度と皿を洗わない。 機械が代わりにやってくれる。
はじめはすべてオートにして、インターバルシャッターをセットして食洗機の中にカメラを放り込んだ。
するとすべてがボケてしまったので、マニュアルフォーカスにして、1cmのピントに直して、また再開ボタンを押した。
なぜこういう心象風景なのかは、セレスタミンが足りないからだろう。足りないならばどんどん飲めばいいのだと思った。
これから少しずつ暖かくなってくるのだから、アレルギーを押さえ込まないといけないと思った。
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