夜スナ練習

E-PM2 + LEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4
なんてことないスナップなのだが、いろいろ考えている。いや、仕事もせずに日がなひねもす考えている。
E-PM2 + LEICA DG SUMMILUX 25/F1.4 ISO2000 f/1.4 1/200秒

シャッタースピード

まずシャッタースピードを早くしている。夜の外で換算50mm、手振れ補正のあるカメラで撮るのだから1/20秒でいいじゃない、という話なのだが、そこは通りすがる人の動きを止めようとすると、別の問題はさておき、シャッタースピードは早くする必要がある。1/160なのか、1/200なのか、1/250なのかはまだいろいろ試行錯誤。ともあれ、シャッタースピード優先モードでISOオートだ。絞りは当然このレンズだとF1.4に張り付く。めちゃくちゃイカす変態自転車が通りがかって、あ、これ撮りたい、と思った場合ならばもっと早いほうがいいかもしれない。たまたま武井咲が横浜をぶらぶら歩いているのを見つけた、ぐらいだとそこまで早くしないで感度が下がるほうがいいだろう。あと、俺は構えて撮っているのではない。歩きながら、ほいっ、とノーファインダーで撮っているので、シャッタースピードは早くないと写らない。手振れ補正なんかはそもそもオフにしている。

ISOオート

自分は、E-P1(OLYMPUS)→EOS Kiss DN(CANON)→DMC-G1(Panasonic)→DMC-G2(Panasonic)→D40(NIKON)→EOS5DMarkII(CANON)→α55(SONY)→E-PM2(OLYMPUS)と、カメラをいろいろ入れ替えてきて、とくにD40以降は目的意識がハッキリしていてピンポイントで強みを持つカメラを選んでいるつもりではある。画質を細かく云々するつもりはあまりなくて、まぁEOS5DMarkIIなら当分文句なかろう、と思っている。D40でマニュアルストロボを使っていろいろ仕組みを勉強したつもり。今はEOSのストロボと中国製のラジオトランシーバーを大量に持っているのだけど(これまたリモートシンクロさせるにはラジオ方式、赤外線方式、シンクロコード、シューコード、いろいろ屋内か屋外かで一長一短あるわけだが)それは妄想するだけで使う機会が全くないのでおいとくとして、α55では連写とライブビューを(そう、ソニーのエントリー機はフル画素RAWでもニコンのプロ機同等の連写力があったりするのだ)というつもりだった。しかしα55のISOオートというのがもう本当に頭が悪いというか、ISO1600よりは上にいかないわけだ。EOS5DMarkIIもISO3200より上にいかない。これらはオートフォーカスの弱さも考慮に入れれば良し悪しとも言えるのだが、E-PM2を使うと平気でISO25600まで上がる。上がることを嫌う人もいるだろうが、俺はシャッタースピードを優先したいのだ、というときには上がるだけ上がって欲しいと思うので、その点でE-PM2を好んでいる。まぁ、これはαやNEXやキヤノンじゃない新しめのカメラならだいたいできることなんだろうし、ニコン機ならもっと融通が効くはずだけど。(って、αやキヤノンでも今売っているような機種ではできるようになっていると信じているが、NEXはダメだろうな・・・あれ、ほんと欠点の多いシステムなんだ。αでできる設定をNEXではできないようにソフトで制限かけてるんだぜwww(NEXにも長所はあるので異論は認めますが)

オートフォーカス

SUMMILUXの換算50mmとOLYMPUSの換算34mmでどちらの画角が好きかはまだよく分からない。いずれにせよどちらもコントラストAFのくせにクソ早い。EOSの135mmF2Lが手持ちレンズで一番AFが速いのだが、それでも位相差AFだと暗所では迷ったり(俺は迷うときは動くな、の設定をしているので)そもそもAFが作動しなかったりする。E-PM2コントラストAFは、とりあえずAFしにいくし、ピピッと決めてくれる。すっぽぬけて背景にピントが合うことも多いが、とりあえず撮れるのが良い。タッチシャッターは、俺の履歴では・・・というかたぶんデジカメの歴史でも、PanasonicDMC-G2が世界初に取り入れた素晴らしい仕組みだ。だが当時はAFが遅かった。今は速いしオリンパスも取り入れている。ピントを合わせたい場所が画面中央ではない、というときに多くのカメラは、それを自分で設定しにいくのがかなりダルい。自動で一番近いところに合わせろ、だと結構な確率ですっぽぬける。EOS5D系、7D系はジョイスティックがあるので指定は楽で、NikonD40のように3点からしか選べない、だと比較的容易なのだが、それ以外だと、たぶんタッチシャッターがないとしんどいんじゃないか。そしてタッチシャッターには半押しがないので、触ったらもう撮りにいってくれる。楽なのだ。FUJIのX100Sで嫌なのはそのあたり。動体込みでは日の丸構図にするしかない、的な。

マニュアルフォーカス

しかしそれでもすっぽぬけることが多いかもしれない。だとすると、マニュアルでスカルフォーカスしたほうが良い。俺は動いているもののない写真は退屈だと考えるのがマイブームなので、スカルフォーカスができる仕掛けとしてまずはα55ミノルタ単焦点をつけて使い始めた。メモリがついていて、今の設定だとどれぐらいの距離にピントが合うのかを示している。だからオートフォーカスさせずに自分でねじって決めて撮るわけだ。そうやって結構撮ってみたのだが、これがなかなか難しい。ライカみたいに指置きがついていれば、いちいちメモリを見なくても、指置きの位置で今の絞りだとピントはカメラから何メートルだ、というのが「身体で分かる」ようになっているのだが、ミノルタレンズでそこまではできない。メモリを見て決める。だが、APS-CセンサーはDOF(被写界深度)が浅い。α55と同等以上の高感度耐性を誇るマイクロフォーサーズ機が安くなっているのだから、こちらが良いだろう、ということで、スカルフォーカスのできる17mmが楽しい。E-PM2は手の中に納まるかというほど小さいので普段はレンズをつかんで持っている。ハンドストラップも左手側につけている。左手でレンズを持ち、右手でタッチシャッターする。ほいでレンズを持っているからピントリングを触ってしまう。のでリング切り替えの17mmが良い。細かく書くの面倒になってきたが、そういうことだ。

パース

これはホンマタカシさんが言っていたことだと思うが、被写体に遠近があると、レンズの画角による絵の違いが発生する。近いものが大きくなる(のが焦点距離が短いほど誇張される)。しかし、被写体が平面的で、カメラの撮像素子と平行になれば、そんな効果は打ち消すことができる。上に掲げた写真はなるべく平面な被写体を平行に、と思って撮ったものだ。そしてノーファインダーで、ほいっと、カメラを平行に、撮ったつもりなのだ。しかしうまくいかなかった。左右の傾きは画像を回転して補正が可能だ。しかし問題は、左から右に歩きながら撮っている俺の持つカメラがわずかに進行方向に向いてしまっているわけだ。だから伊勢佐木ブルースの看板の左端は「近く」右端は「遠く」にあるゆえ、パースの効果で斜めになってしまう。看板の上端を水平にしようとすると地面が右上がりに、地面を水平に回転させると看板が左上がりになってしまうのだ。これを補正するのがシフト処理だが、LightRoomにその機能がない。SILKYPIXならあるだろう。フォトショップにもあるかもしれない。俺はフォトショの古いバージョンを持っているが、あんまり使い方が分かっていないので普段は全く使わないので、めんどくさい。はじめから水平に撮りたいと思う。
このパース問題は作品効果としてあえて出す場合もあるんだろうけど、俺は以前、スタジオのベッドに寝かしたモデルさんを18mmで上から俯瞰で撮ったときに、超広角なのに、ぴっちりと水平に撮れているときには身体がまったく歪まずに撮れることに驚いたものだ。そういう写真を撮りたい気分がある。水平にめっちゃこだわるのがホンマタカシさん、というわけだ。彼はそのために、一眼なんかじゃないカメラを使うんだけども。

明かり

夜に撮るときには少しでも明るい場所を撮ると感度が上がらない。だから・・・というあたりで眠くなってきた。
ガルディーンさんの記事に乗っかりたいと思ったのだが、どうも俺の関心事は少しズレているみたいだ。