カメラ心理

BESSA L + SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Asph (LOMOGRAPHY 800)
BESSA L + SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Asph (LOMOGRAPHY 800)
フィルムのメイン機が壊れてしまったので、でわデジタルで逝くか、という気分にならない。やはりデジタルのあのデカいレンズにウンザリしているんだと思う。マイクロフォーサーズでさえ、46mm径である。フィルムカメラ(RF)のレンズは全て、39mm径に揃えてある。というのはおくとして、だ。
ソニーはオートフレーミング機能というのをA57あたりから(?)載せてきていて、最新機にも載っていたと思う。フレーミングをメカ側が自動で考えてくれるお節介な機能なのだが、たぶん多くの人はフレーミングは俺がやるんだ、機械が勝手にやってくれるな、と思うと思うのだが、同時に、シャッターボタンを押すのも同じだろう。それで、もう一つ、フォーカスなんだが、これも、人間がやるのに適した補助機能が弱いからみんなオートを使っているだけで、実は、きちんとマニュアルで合わせられる仕掛けがあったら、自分でやりたい人のほうが多いのではないか、と思うのである(位相差フォーカスエイドは測距位置の不自由さが残る)。まして、そんなことのためにモーターだかなんだか知らんもんでレンズがどんどん太くなるデメリットと比較すればなおさら。プラス、ピントをどこかに特化して合わせる必要のない被写界深度で、つまりパンフォーカス気味で撮る場合など、AF動作でタイムラグが出るのは完全に無駄なのであるし。
それと、これは仮説なのだが、人間がピントを合わせるための補助機能が弱いために自力でやることを諦める代償として、世の中にズームレンズがはびこっている(という言い方を俺はする)のではないか、というもの。それは違う、が正論かもしれないが、俺は思い起こすに、ズームレンズが必要なほどに混雑していて自分が一歩下がったり一歩前進したりもできないような場所から撮ったのはとしまえん壇蜜撮影会が最後である気がするぐらいで、そして今は画素数が多いから、フィニッシュがプリントでなくデジタルである俺にとっては、画角が何度とか、焦点距離が何ミリということよりも、焦点距離÷F値がいくつであるか、ということしか考えていない。というのも、2000万画素を超えるカメラで撮って200万画素まで落として、さらにそれを圧縮して、小さいサイズのJpegが最終品になっているので、トリミングはいくらでもできるからだ。300mmF5.6で撮れる絵は、85mmF1.8でもほぼ同じように撮れるわよね、という話で。(といいつつ、フィルムで撮ったものは最近敢えて、アンリなんとかブレッソンさんのように枠を残してノートリミングをアピールしてみたりはしているものの。ただ、そういうタイプのカメラ使いの人はそんなに少数派すぎるわけでもないように思えるのだが。
いや、それでもズームを欲しがるのは、写真を撮るときに、せめて自分が、なにかを操作しているのだという実感を持ちたいためなんじゃないのか。左手にも仕事をさせたい、あいつにもなにか作業を与えてやれ、なのではないか。ただの仮説である。
逆に、自分は最近ほとんどオートフォーカスのレンズを使わなくなっているため、ピント合わせ作業があるので、ズーム機能は邪魔であるし、そもそも今ついてるレンズの画角から立ち位置を決めに歩いているわけで、ズームで画角がぶらぶら動くようなレンズ(しかも太くてデカくて高くて暗い)はまったく不便きわまりなく、しかもピント合わせに伴って画角もどんどん変わるインナーフォーカスレンズばっかりじゃねえか。なにが便利ズームだ、なにが寄れるレンズだクソ、という気分なわけである。
 
カラーネガの現像はシグマの安マクロで撮影したあとLR4を使って、モノクロならRGBの、カラーならR・G・Bそれぞれの、トーンカーブを山の麓に右下がりに合わせる機械作業+微調整というルーチンワークにしているけど、それで満足の逝く色は出てないものの、それでも、じゃあデジタルに戻るか、ポジにするか、という気分でもなく、α7のピント合わせは、▼これの9:15以降の楽しそうな姿と写真の出来("Screen lickingly nice result")をどう判断するか、だなぁ。。。

以下はLEICA 240の作例だけど、Kai先生はバリピンにこだわらない感じ。フィルムならそれでいいけど、デジタルだと気になるという地獄もあり。
http://www.flickr.com/photos/digitalrev/9509206532/
http://www.flickr.com/photos/digitalrev/9509207460/
そういうわけでKai先生リスペクトの自分も15mmSWHは持つものの、50mmはよりシャープなズミクロンである。(ボケも綺麗なツァイスゾナーは太くて却下。ジュピターはヘリコイドが重過ぎるし、回転角が大きすぎる)
 
 
 
 
 
 
 
とかなんとか、眼を覚ませ俺