4つのサイクリングロードをつないで日本海へ

Chapter1

20090815t01
8月14日金曜日の仕事を定時で切り上げて帰宅した私はすぐに、一週間分のワイシャツを抱えてクリーニング屋に駆け込んで、先週分のワイシャツを受け取って再度帰宅し、そのまま芋焼酎をストレートでガブガブ飲んで眠りについた。目が覚めると翌日8月15日土曜日未明の1時34分。支度をして、山下公園に向かう。支度に想定以上の時間がかかり、また忘れ物を取りに戻ったりして、結局スタートをきったのは、午前3時23分。まずい。このままでは、間に合わない。
 
20090815t02
金曜深夜、土曜日未明の山下公園はしかし、信じられないほどの数のカップルとホームレスとでごった返していた。一定間隔おきに設置された膝枕にうってつけの長椅子には、ホームレス、カップル、ホームレス、カップル、カップル、カップル、ホームレス、カップル、ホームレス・・・自分は、どちらかというと、どっち寄りなんだろうか・・・そんなことを考えつつも、(そんな発想などしたこともないわ、というスイーツは爆発しろ!と念じながら)、SONYのカーナビゲーションシステムの電源を入れ、目的地のボタンにタッチする。と、ナビ山ナビ子(37)が案内を開始する。「350メートル先、右方向ですchickdelicious
 
20090815t03
山下公園を出発して、みなとみらいを通過、東神奈川を抜けて東急東横線、白楽、妙蓮寺のほうへ。夜明け前の六角橋商店街を駆け上がる。まだ足は軽い。先日の静岡行き以降、あまり自転車に乗れていなかったからだ。
 
20090815t04
ロードバイクに乗り始めて2ヶ月半。10人のうち9人は、1年以内に自転車乗りをやめてしまうのだという。どこへ行きたいという目標があるわけでもなく、参加したいレースがあるわけでもなく、ただひたすらに、自分にサイレントなモチベーションを生ぜしめるテコの代わりとして、自転車を見ていた。スポーツジムに通って動かない自転車の上で8時間も漕ぎ続けられるだろうか? よく知った道を何十回も往復して100kmを走れるだろうか? そんなことは普通の人間には到底できない。が、しかし、床の上の自転車でなく、同じ場所の往復でなく、違う場所の風を浴びて、どこかに到着点らしきもの(それを満たすにはいくつかの要件があるけれどもそれはおくとして)、その目的地へ向かって、多かれ少なかれリスクのようなものを抱えつつ、行ってみる、そうすると、これがどういうわけか、できてしまう。100kmを走れてしまう。言葉にはできない、サイレントなモチベーションが発生している瞬間だ。
さいわいにして、日本にはいくつものサイクリングロードが整備されている。一つのサイクリングロードから、次のサイクリングロードへ、渡り続けていけば、いずれどこかに到達できる。まずは、チャリンカーの聖地、荒川サイクリングロードへと向かう。ロードで「アラサイ」を走るのははじめてだ。
 
20090815t05
ナビ子のいいなりで丸子橋を渡り、多摩川駅を通過。午前4時31分。もともとの計画では、夜明け前に荒川サイクリングロードに到達するつもりでいたのだが、多摩川を通過した段階で、すでに空が白みはじめている。
 
20090815t06
ライフリッチシティ・田園調布。私がいままでに見たことも想像したこともないようなふかふかの高級ベッドの上で、私がいままでに見聞きしたことのないほどに快適な高級まくらに頭を乗せて、スヤスヤと眠る町の外周を抜けて、自由が丘、都立大学、なにを祐天寺・・・と東横沿線を進む。
 
20090815t07
目黒通り。あああ夜が明けてしまう。。。
 
20090815t08
五本木一丁目商店街。こんなとこに、いったいどんな人が住んでいるのだろうか。誰か一人、自分と結婚してくれないんだろうか。
 
20090815t09
山手通りで左折、レーザーレーサーでおなじみのGOLDWINが。。。
 
20090815t10
初台の交差点を右折。
 
20090815t11
午前5時16分、新宿中央公園前へ。完全に夜が明けてしまった。もうダメだ。どこかで挫折するんだ。。。
 
20090815t12
中野坂上駅を通過。中野とか阿佐ヶ谷とか高円寺とか、けまらしくてかなわん。
 
20090815t13
荒川へ向けて、ひたすら北上する。
 
20090815t14
赤羽駅に到着。横浜民の自分は、赤羽を下に見ている。この記事では、書かなくていいことをどんどん書いていきたい。
 
20090815t15
時刻は5時48分。この時点の走行距離が、52.82km。
 
20090815t16
そもそも予定がでたらめなのだ。マイペースで行こう。松屋で朝飯を食おう。日本人でよかった。ドイツには、松屋がないんだ。
 
20090815t17
食券をカウンターに置く。「ええと、小鉢は・・・」と店員がマニュアル式に尋ねてくるのにかぶせてすかさず「納豆。」と返す。店員に一瞥も与えない、吉本ばななもびっくりの見下した態度だ。
「エッグ一丁納豆!」
威勢のよい声が松屋の厨房(笑)にひびきわたる
よく見ると、隣のおじさんも、向かいのDQNも、そのとなりのお水さんも、みんなエッグ一丁納豆を食べている。午前6時の松屋でエッグ一丁納豆以外のものを頼む奴はメンヘル。390円。
 
20090815t18
食事を終えて一服すると、さらに北上。ほどなく、荒川に到達する。
 

はてなハイクの記録によると、午前6時31分か。
 
20090815t20
さあ。都内随一の自転車用スーパーハイウェイ、荒川サイクリングロードを走る。
以前にクロスバイク(笑)で河口からアラサイを走ったときに(荒川サイクリングロード往復 - Blue-Periodさんの日記)、新岩淵水門がアラサイの終点であるかのように記述して自転車キチGUYの諸先輩方からお叱りを受けたのだけど、今回はその水門より数百メートル上流、新荒川大橋が起点となる。
 
20090815t21
セルライトが少し目立つけれども膝下の足のラインがとても綺麗なナビ山ナビ子(37)はサイクリングロードにめっぽう弱い。サイクリングロードに入ると途端に方向音痴&地図の読めない女になってしまうので、とりあえずビンタ一発、黙らせて、走行ロガー専用機として働いてもらう。ナビ子が役立つのはサイクリングロードを使わず、こだわりの旧道を利用するアテもなく、つまりは市街地&国道を走行するときだけだ。
 
20090815t22
景色はよいし、風も追い風気味で気持ちよく走れるはずの荒サイ。だがどうも快適さが足りない。というのも、ここにはあまりにも「ジテヲタ」が多く、ロード3ヶ月目のエントリーモデル貧脚サイクラーにして、カセット・スプロケットの奥にあるプラスチックの円盤すら取れていない自分は、まわりのメンツにガンガン追い抜かれていくからだ。。。
 
20090815t23
やがて道は川べりを離れ、サイクリングロードなんだか田んぼの畦道なんだかよく分からない具合になっていく、が、速い連中は構わず速い。クロスバイク(笑)のくせに速いのもいる。自分は先が長いので(だいたいおまいらリュックも背負ってなくて、どうせ俺より短距離しか走らねえんだろ?と思うことにして)マイペースで走り続ける(いずれにせよ、速かろうがクロスバイク(笑)だろうが、心の中でいったんdisってしまえば、彼らにペースを乱されずに済むのだ)。
 
20090815t24
荒サイも、上流になると、何度か橋を渡らされる。
 
20090815t25
しばし写真など撮っていると、集団きたーーーローディきめぇーーー手信号出し杉wwwww
 
20090815t26
猛スピードで橋の中途を曲がってゆく。
 
20090815t27
で、列の最後尾にいた女子っ娘がヤバい。
こっち見んな。
萌えっ娘ローディ。遠くから全力望遠してる私に軽く会釈(←いつもの、勘違い)。。。この人のせいで、私はこの後、完全にペースを乱されることになる。
 
20090815t28
しばらくローディ集団ははるかかなた。全く見えない状態で走っていたのだが、どうも最後尾につけていた男女二人が列から遅れて二人走行になっているのに追いついてしまう。いや、追いつくことはできないのだが、視界に入ってしまったのだ。このペースが、なんともいえず、自分が追いつき、追い抜けるほどの遅さではないし、とはいえ、置いていかれるほどの速さでもなく、ほいじゃ近づいていってお尻を眺めつつ頑張ろうと思って近づこうとしてもなかなか近づけず、じゃあ離れようと思ってペースを下げたつもりでもなかなか視界からは消えない、よーするに全く自分と同じスピードなのだ。そして一度だけ信号待ちでお顔を見たら、お嫁さんに下さい、と土下座したくなるレベルのゴニョゴニョ云々なのだ。ぜんぜんリサ・ステッグマイヤーみたいなゴツさがなく、そしてスピードは自分と同じくらい。結婚してください。
 
20090815t29
そんなこんなで疲労を貯め気味に橋を渡り、
 
20090815t30
サイクリングロードから離れて一般道へ。迷いそうになったので、ナビ子に聞いたりして、
 
20090815t31
熊谷駅着。午前9時35分。
 
20090815t32
早々に、2回目の朝ごはん@コンビニ。
熊谷駅前は綺麗だけれども、土曜日の10時前、少なくとも地元の関内関外と比較すると、閑散している。
 
20090815t33
役所。
 
20090815t34
しまむら
すでにさいたま県なのだが(そういえば、赤羽がさいたま県ではなく東京都なのだと今日知った)、なんというか、しまむらが単独で大型駐車場とともにポツンと建っていて、ああもう車社会の世界に来てしまったのね・・・と思う。
 
20090815t35
熊谷を過ぎて北上、今度は利根川にぶつかる。この橋を渡れば群馬県だ。
 

ハイクの記録によると、午前10時52分。暑い。
 
20090815t36
流域面積は関東平野に全体に広がっていて、約16,840km²となり日本で最大である、とか。昔習った気もする。
 
20090815t37
利根川サイクリングロードは、車道沿いから。
 
20090815t38
もはや群馬県太田市だか伊勢崎市だかなので、こんな草道になるのもやむなしか。
 
20090815t39
ロードがときどき途切れるので、地図を見がてら、コンビニでプロテインヨーグルトなど。
この、サイクリングロードと一般道のいったりきたりがいちばんキツい。ナビ子の世話にはなれないし、かといって一本道でもないので、いちいちリュックから地図を出して見ないといけない。。。フロントバッグも検討しないとな。。。
 
20090815t40
さらに利根川は続く。利根川に入ってからは、チャリヲタも少ないので、出会うと「軽く会釈」がデフォになる。あるいは声を掛け合うとか。
途中からあまりにもサイクリングロードが入り組んでいて分かりにくいので、国道を使ったりもして、
 
20090815t41
今夜がヤマダ電機に到着。
 
20090815t42
高崎駅。ここがいちおう最初のチェックポイント。
 
20090815t43
時刻は13時01分。ほんとは11時には着きたかった。
 
20090815t44
無料駐輪場に駐輪して、喫茶店でサンドイッチとか。昼飯。
 
20090815t45
さらにコンビニで水分補充と、コロッケとか。食い杉。
ダラダラしているうちに14時に。当初計画では、11時05分に高崎を出発する予定だったのだが・・・どうしよう・・・
 

日本海へ Part1(横浜-高崎) at EveryTrail
▲というわけで、ここまでのルート。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Chapter2

20090815t46
高崎駅を出発して、碓氷川へ。ちなみにこの記事は全部でChapter4まである。
 

ハイクの投稿時刻は、14時27分。予定より3時間以上遅れている。どうしたものか。
当初の予定では、金曜日に会社から帰宅して、19時には寝てしまって、午前1時に起きて、2時には出発・・・ということなのだが、スタートからして1時間遅れであるし、こんなに何度も何度も地図を見るために停車し、写真を撮るために停車し(そういえば、静岡行きのときに超コンパクトデジカメで綺麗に撮れなかったのは、あれ、小さすぎて横着してしっかり構えないで撮るからだな、とは思った。今回のようにEX-FH20を持ってくると、どうしてもきちんと停車して、しっかり構えて撮るしかない)、それからコンビニで食ってばかりのサイクリングになることをきちんと計算に入れておかなかったのがまずかった。土曜日中に日本海へ出て、日曜早々にも帰宅して、次週の仕事に備えて休日を過ごす・・・ブログも日曜日中に書いてしまう・・・つもりだったのだが。。。
 
20090815t47
それで、3つ目。碓氷川サイクリングロード。というほどのものでもないけれども。
 
20090815t48
舗装状態がいまいちで、すぐにガリガリ君@コンビニ。自転車ロングライドは、コンビニエンス・ストアの存在なしには語れない。ドイツやオランダの自転車事情がどんなに良いと言っても、こんなにたくさんのコンビニは存在しない。トイレにも不自由する。ヨーロッパ最高up論者は、よーするに実際に走ったことのないメンヘル説を提唱したい。←自分も走ったことないけど。ともあれ、日本が最強である。
 
20090815t49
碓氷川のサイクリングロードはしょぼい。酷道を通ったり、険道を通ったり。すでにナビ子には、当面のチェックポイント候補、軽井沢を設定してある。
 
20090815t50
信越本線沿いを走る。「信越本線」とはいえ、長野新幹線が開通したので、この電車は高崎から、碓氷峠ふもとの横川までしか行かない。あとは、峠のはるか向こう側、長野県長野市篠ノ井駅から新潟県上越市直江津駅を経由して新潟県新潟市新潟駅までの区間を走る。もともとは高崎から新潟までつながっていたらしいが。
 
20090815t51
松井田駅
高崎を過ぎてから、暗くなる前にどこまで行けるだろうか、と気になり始める。もちろんそれなりの前照灯は装備しているので、むやみに石ころを踏んづけるわけにはいかないロードバイクでも、夜道を全く走れないわけではない。が、しかし、それでも峠の山道の中で夜をむかえるのは嫌だしなぁ・・・と。思いつつ、しかし高崎を過ぎてからの駅はしょぼいものばかり。軽井沢までは、ちょっと休憩する気にもならないかも。。。
 
20090815t52
軽井沢まではあと21km。21kmといえば1時間の距離なのだが、しかし軽井沢の標高は1000m近い。
 
20090815t53
高崎の標高が100m程度なので、ダラダラとアップダウンしつつも登りがメインの国道18号線が続く。もちろん信越本線東側終点の横川駅から先は、ヒルクライム・モードに入る。ガイドブックには、「緩やか」と書いてある。しかし、自分の尺度には、次の3つしかなく、
・御殿場ルート → ややキツい
・箱根ルート  → かなりキツい
和田峠 → プリントアウト
「緩やか」といわれると、御殿場以下をイメージしてしまうのだが、しかし軽井沢までの距離と、標高差からゴニョゴニョ計算すると、箱根ほどではないが、御殿場よりはキツい勾配だな、と予想してぐったりすることになる。すでに午前3時から10時間以上走り続けている身には、時速10km/h出す自信がない。平均10km/hだと2時間以上かかる。平均7km/hだと、3時間。3時間かけると、軽井沢到着前に、山道の中で夜になってしまってサルの集団に襲撃されて、YOU DIED! になるかもしれない。。。ああ、困った。。。
 
20090815t54
そうこう思いつつ、横川駅へ。進むしかないわけで。時刻は16時58分。
 
20090815t55
輪行組発見。これから帰るんだろうな。。。帰って奥さんにフェラチオしてもらうんだろうな。。。
 
20090815t56
時間がない、と思いつつ、てんぷらうどんを食べる。ヒルクライムに備えて、炭水化物を摂取。
 
20090815t57
では。ヒルクライム・スタート。降りてくるローディはチラ、ホラ。勾配はなるほど箱根より緩まん。
 
20090815t58
なんだかんだいっても自転車は自転車。ずいずい高度が上がっていくんだなぁと思いつつの景色。
 
20090815t59
「C=24」。カーブのうねるたびに看板が立っていて、これが全部で184個あるらしい。184個目が峠のてっぺん。
細かくくねる道なので、このカウンタもどんどん上がっていく。
 
20090815t60
めがね橋。かつての信越本線、横川−軽井沢間の路線が乗っていた橋。日本で最初に重要文化財に指定されたんだとか。ユネスコ世界遺産への登録も目指しているが、こちらは未実現らしい。見物客ちらほら。
 
20090815t61
かわいいなぁ。
 
20090815t62
箱根は足つきなしで登ったけど、こちらはもう、休み休みというか。タバコ吸わずにはおれん。
 
20090815t63
「C=123」あたりから勾配がキツまんに。また、うねる間隔が長くなり、カウンタが増えない。。。
しかし「C=154」ぐらいで標高900mの表示。そこからはだいぶゆるくなる。暗くなる前に着きそうだ。
 
20090815t64
おおっ。群馬県を脱出。長野県へ。
神奈川→東京→さいたま→群馬→長野、と来ました。
 
20090815t65
軽井沢地図。
 
20090815t66
下りだ! 遠くに街の灯りが!
 
20090815t67
軽井沢駅到着! 綺麗なところだ。御殿場よりは栄えている!
 
20090815t68
いやー疲れた。
 
20090815t69
レンタルサイクル屋さんがある。あと、リゾート不動産屋が大量に並んでいる。別荘、2000万ぐらいから。
 
20090815t70
中央下部のうねうね道を登ってきたわけですね。
 
20090815t71
ともあれ、都心部以外の夜道を走るのは恐い。宿を探す。いい具合にさびれた感じのホテル看板が。
 
20090815t73
というわけで、ビヨンセの物まねが得意そうな美女の受付さんの言う「ハイシーズン価格」をのんで、宿泊決定。自転車もそれなりの場所を融通して置かせてもらう。ネットカフェがあるか聞くと、昔あったけどつぶれた、とか。コンビニの場所を聞くと、一本向かいの通りにサークルKがありますよ、というので言ってみたらセーブオンがあった。
 
20090815t72
本当は新幹線で食べたいシュウマイ弁当、安い。アイスも39円とか。軽井沢到着は、19時00分ごろ。
 
20090815t74
思ったより浴室は広かった。着替えは持っていないので、すべて洗濯し、明日の朝までに乾かす。
この日の走行距離:222.36km
この日の平均時速:19.8km/h
この日の最高時速:40.7km/h
この日の走行時間:11時間13分41秒
 
200km童貞を脱出しますた!
 
 
 
 
 
 
 
 
   sleepysleepysleepy
 
 
 
 
 
 
 
 
   sleepysleepysleepy
 
 
 
 
 
 
 
 
   sleepysleepysleepy
 
 
 
 
 
 
 
 
20090816t01
8月16日、日曜日。
ひとり朝チュンchick(は、してない)
 

朝の軽井沢駅。午前6時03分か。。。
本当は夜明け(5時前)と同時にスタートしたかったのだけど寝坊。というか、軽井沢の朝、寒い。最高標高点付近まで来ているので、残りは下りがメイン、というわけで、雨よけ用の上着を着込む。
 
20090816t04
セーブオンは安いなぁ、の朝飯。
 
20090816t05
出発。気持ちよく走るのだが、スピードが出ない。筋肉痛が出はじめているし。
 
20090816t06
浅間山ですか。
 
20090816t08
標高2,568m。
 
20090816t09
この写真だと迫力出てないけど、けっこうな勾配の下りが続く。とはいえ箱根ほどではない。まして和田峠(ry(ヒルクライムに挑戦 Part2/和田峠へ - Blue-Periodさんの日記)。あと、箱根や御殿場の下りは下り一辺倒だけれども、こちらはときどき登ったりもする。
 
20090816t10
酷道を離れ、静かな旧道へ。ここいらで上着は脱いだ。やはり暑い。
 
20090816t11
宿場町ですかね。
 
20090816t12
海野の宿。とても雰囲気です。
 
20090816t13
情緒ですなー。
 
20090816t14
いいなぁ。
 
20090816t15
ブログ書くのがめんどくさくなってきた。
これ、書き始めたの月曜日。ココ書いてるの、水曜日。もはや当初の情熱も冷め気味だ。
 
20090816t16
よい。
 
20090816t17
千曲川
同じ川なのだが長野県部分を千曲川新潟県部分を信濃川と呼ぶらしい。もちろん日本で一番長い、あの信濃川。学校で習った。
 

もくろみがid:くぼりえにばれてるでござるの巻。あとアイコンが合ってる。
 
20090816t18
長野新幹線と再会したのは高崎以来という気がする。少し待ってみたが列車は来ない。東海道新幹線なら5分待たずに来るのにね。。。
 
20090816t19
千曲川。流域面積でも、日本で3位だそうな。サイクリングロードはもう少し先から。
 
20090816t20
そういえば、今まで見てきた川はすべて進行方向の反対側に向かって流れていた。太平洋へ向かっていた。しかしココからは流れが進行方向と同じ。日本海へ流れているのだ、と当たり前のことを思う。
 
20090816t21
で、すぐに本日2度目の朝飯。
 
20090816t22
少し道に迷う。たぶん、千曲川サイクリングロードに入ってしまえば、あとは地図がいらなくなる予定なんだが。。。
 
20090816t23
新幹線きたー、けど、見えねー
 
20090816t24
上田駅を通過。この辺はけっこう栄えていた。東横インとかもあったし。ここいらでも道に迷ったり。
 

日本海へ Part2(高崎-上田) at EveryTrail
▲というわけで、ナビログ容量の都合でいったん切る。ここまでのルート。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Chapter3

20090816t25
しばしさまよいつつも川沿いの道をくねくねと走り、
 
20090816t26
鼠橋を渡ると、
 
20090816t27
千曲川サイクリングロードのスタート。ここは自動車も通ったりするのが面倒だけど交通量はあまりない。
 
20090816t28
川沿いに進んではいるのだが、川が見えない。路面は、荒川にはもちろん及ばないが、利根川や碓氷川より良い。ローディとすれ違うときは軽く会釈。
 
20090816t29
多摩川ほどではないが、左に右に迂回しつつ進む。荒川のようにバイクよけの障害物みたいなのがないのは楽。
 
20090816t30
ひたすら長野へ向かう。のだが、このあたりで頭痛がひどくなってくる。。。またイブ持ってくるの忘れた。。。
 
20090816t31
気持ちよく走ってはいるのに、頭痛がひどい。。。
 
20090816t32
やむなく、途中でサイクリングロードを離れて紳士服のアオキの看板を目処に、市街地らしき方面へ移動する。コンビニに寄って(本当はコンビニに頭痛薬があれば早朝でも買えたのだが、ダメなものはダメ、ということで、店員さんに聞くと、この先すぐにモールがありますよ、という。これはありがたい。
 
20090816t33
ドラッグストアキタ─wwヘ√レvv〜(゚∀゚)─wwヘ√レvv〜─ !!
 
20090816t34
ついでにマックで朝飯(←何度目だ)。いや、もう昼飯か。
 
20090816t35
地図を見ると、そこは信越本線西側の始発駅、篠ノ井の近辺だった。駅前よりも、少し離れたモールが栄えているのが車社会ワールド・クオリティ。
 
20090816t36
橋を渡る。千曲川サイクリングロードを使うと、長野駅には立ち寄らないことになるが、まぁいいか、と。
 
20090816t37
さらに進む。
 
20090816t38
なにか飛んでる。肉眼ではよく見えなかったのだけど、20倍光学ズームだときれいに撮れるね。
 
20090816t39
サイクリングロードが終わり、一般道に入ると、やはり地図が必要。ついでにコンビニ。
 
20090816t40
電車。
 
20090816t41
さらにCRは続く。ガイド本では「ぜひ行くべき」と紹介されていたなんちゃら街道の細い道は、自分にはどこが良いのか分からなかった。ので、写真も撮りそびれた。
 
20090816t42
ひたすら下りか、平坦の道だった今日の、そして今回のルートの最後のヒルクライム前のチェックポイント・飯山駅がしょぼくて泣きそう。。。コンビニもないのかよ。
 
20090816t43
少し戻って大通り沿いのセブンイレブンへ。(田舎は鉄道駅を基準に街が広がっていると考えてはいけないのだな・・・)
 
20090816t44
ガリガリ君
 
20090816t45
フランクフルトを撮る私
 
20090816t46
野菜ジュース。
 
20090816t47
レモン水とか。
 
20090816t48
仏壇屋さんが並ぶ飯山の町並み。
 
20090816t49
さて、ラストヒルクライム
 
20090816t50
こちらの峠越えは標高差も300m程度、距離もさほどないと思われ。しかし勾配自体は、軽井沢の碓氷峠よりきつい。つまり今回のルートで一番キツい。トンネルも多く、前照灯も赤ライトもつけっぱなしで行く。交通量は多くないけれど。
 
20090816t51
この二日間で300km走っている。その状態でさらに登り。かなりしんどい。しんどいが、県境の短いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に自転車が止まった。いや、実際、あのノーベル文学賞な「トンネル」も、この辺りのはずだ。峠のてっぺんを境に、新潟県上越市へと入る。
 
20090816t52
下りを下る。碓氷峠よりも舗装状態がマシなのと、交通量が少ないのとで、少々のスピードは出せる。が、ところどころで道路工事をしている。
 
20090816t53
坂を下って右折すると、ナビ山ナビ子(37)が、「10km以上、道なりです」と言う。あとはこの道をまっすぐ北上するだけで、着くのだな、そう思うとまた腹が減ってきた。のでご飯。
 
20090816t54
そしてひたすら北上。
 
20090816t55
それらしい雰囲気になってきた。
 
20090816t56
ここまで10数km、ずっとまっすぐに伸びてきた道の正面に、「みはらし亭」というラーメン屋が立ちはだかっている。。。これは、つまり、
 
20090816t57
日本海キタワァ.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!☆
 
20090816t58
うはー
 
20090816t59
ついたー
 
20090816t60
あまりマイチャリフォトを撮るのは好きじゃないけど、エビデンスとして一枚。
 
20090816t61
海岸から少し内陸に戻ったところに、直江津駅があるはず。
 
20090816t62
淋しい直江津。人に聞くと、それでもちらほら人がいるのは「天地人」(直江兼続)by NHK のおかげであり、本当はもっと人のいないとこだよ、と。
 
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というわけで、駅。淋しいが、綺麗ではある。
 
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輪行袋詰め作業は3回目でだいぶ慣れた。
 
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ほくほく線の特急「はくたか」でまずは越後湯沢へ向かう。そこから上越新幹線に乗り換えて東京へ帰る。特急、新幹線ともに指定席は満席。新幹線は臨時便も出ているが、盆休み&天地人でかなり混むとのこと。自転車を乗せたい旨話すと、自由席の客車は混みすぎるので、指定席の号車の廊下を使うように指示される。
 
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18時04分発、指定席号車の廊下に最後に乗り込む。ここも結局混んでる。ドアに自転車を立てかける格好だが、幸い1時間に1本しかない特急の直江津→越後湯沢は直行便だ。(●直江津犀潟→くびき→大池いこいの森うらがわら虫川大杉ほくほく大島→まつだい→十日町→しんざ→美佐島→魚沼丘陵→六日町→塩沢→上越国際スキー場前→●越後湯沢)
 
 
 
 
 
     chickchickchick
 
 
 
 
 
越後湯沢で、19時00分発の新幹線に乗り換える。「MAXとき」の上りは、大宮、上野に次いで東京に止まる。(新潟→燕三条→長岡→浦佐→●越後湯沢→上毛高原→高崎→本庄早稲田→熊谷→●大宮→●上野→●東京)こちらは2階建て車両の出入り口付近にて、やはり扉わきに自転車を置いて床に座って移動。上野駅で自分の側の扉が開くので、一度降りて、再度乗せる、ということをやった。
 

日本海へ Part3(上田-直江津) at EveryTrail
▲というわけで、ここまでのルート。GPSログは、地図をアップにしていくと、どこで迷ったのかとか、どこのコンビニで飯食ったのかとかが分かって、本人にはとても面白い。
軽井沢からの走行距離:169.58km
軽井沢からの平均時速:21.7km/h
軽井沢からの最高時速:47.6km/h
軽井沢からの走行時間:07時間47分57秒
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Chapter4

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東京から横浜まで、東海道線を使うか、京浜東北線を使うか、あるいは自転車で走るか、迷っていた。どちらが疲れるだろう。。。電車だと座れない。けれども、自転車に乗れば、確実に座れるのだ。そして東京駅の人の多さにも滅入って、これ以上電車に乗りたくないという気持ちが高まってきた。
長距離バスの発着する八重洲南口で自転車を組み立てる。もう慣れた。てきぱき組み立てていると、おっさんが話しかけてきた。どこまで行くの?横浜っす、へぇー気をつけてね(あのさ、直江津まで走ってきたんだよ、とは言わなかった。ローディと非ローディのあいだには、距離の感覚に対する越えられない壁がある。)
 
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まずは駅前のコンビニで補給。
 
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日本橋へ。
日曜夜でも東京駅界隈は混んでいるわけだが、ここまできてしまえば人も車も多くない。
 
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銀座へ。
日曜でも夜なら自転車も通行可だ。
東京都のホコテンは、新宿、銀座、秋葉原で実施されていたわけだが、加藤君の事件以降秋葉原のホコテンが中止になったので、今は2箇所(たぶん)。それも午後6時で終わる。
 
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新橋へ。
もうぜんぜん人いない。
 
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蒲田でパン撮影。
 
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もう一台蒲田でパン撮影。
 
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エロチック・シティ・川崎
 
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横浜
 
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みなとみらい。というか、ランドマークタワー
 
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桜木町。というか、コスモクロック21の観覧車。
 
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ああ、もうこんな時間。。。今日はブログ書けないな・・・というか、明日会社行きたくない。。。
 
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山下公園へ。日曜の23時は、土曜の深夜3時と変わらぬ盛況ぶり。ホームレス、カップル、ホームレス、カップル、カップル、カップル、ホームレス、カップル、ホームレス・・・
 
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400km走って家に帰っても、ひとり・・・
 

日本海へ Part4(東京-横浜) at EveryTrail
▲というわけで、ここまでのルート。
 
 
 
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夜ごはん。
 
 
 

4つのサイクリングロードをつないで日本海へ(圧縮版)
 
 
 
 
 
 
Special Thanks To

丹羽隆志の日本ベストサイクリングコース10〈vol.1〉

丹羽隆志の日本ベストサイクリングコース10〈vol.1〉

3.本州縦断! 東京湾から日本海
(荒川〜直江津
 
 
 
SONY 3.5型 パーソナルナビゲーションシステム U3C シルバー NV-U3C/S

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山下公園〜赤羽)
(飯山〜直江津
 
 
 

記録(再掲)

・横浜→軽井沢(8/15)
  走行距離:222.36km
  平均時速:19.8km/h
  最高時速:40.7km/h
  走行時間:11時間13分41秒
・軽井沢→直江津(8/16)
  走行距離:169.58km
  平均時速:21.7km/h
  最高時速:47.6km/h
  走行時間:07時間47分57秒
・東京→横浜(8/16)
  走行距離: 34.85km
  平均時速:20.0km/h
  最高時速:36.8km/h
  走行時間:01時間44分30秒
・8/16計
  走行距離:204.43km
  走行時間:08時間32分27秒
・8/15-16計
  走行距離:426.79km
  走行時間:19時間58分08秒
 
 
 
 
 
 
まぁ、一泊したり、休憩しまくったりで、延べ44時間半かかってるんだけども、48時間以内にまとめられれば、普通の土日だけ使ってやれる、というわけで。
あと、基本的にブログは当日内に書きたいのだけど(だって、はてなダイアリーだもの。。)、書けなかった。