写真が上手い下手の一つの指標

NEX-5N + ULTRA WIDE-HELIAR 12mm F5.6 ASPH
いかにすばやく、狙ったシャッタースピードで、狙った露出で、ピントを合わせたいものに合わせて撮れるか、という指標があると思う。
一種のゲームですらある。

フラッシュ

フラッシュを使うとルールが変わる。フラッシュを組み合わせた各種計算が瞬時にできる人は少ないんだろうと思う。フラッシュは難しい。難しいのでオートで使う人が多いから情報もネット上に少ない。
フラッシュを使った計算を学ぶにはニコンD40に中国製のマニュアルストロボをつけて使うのが手っ取り早いだろうと思う。ニコン派か、キヤノン派か、の移動を阻む最大の課題も、結局、フラッシュのオートまわりなんだろうと思う。ニコンキヤノンでルールが違うから。もちろんオートにしなければルールは近くなる。

ピント

ピント合わせに関しては、結果的には、俺はレンジファインダーカメラから経験的に学んだ気がしている部分がどうしてもある。今のところ銀塩カメラには興味がない。フィルムカメラは不便なだけ。でもレンジファインダーデジタルカメラはクソ高いので、仕方なく、レンジファインダーを使うために、フィルムカメラを少しかじった。今もまだ持っている。フィルム面から被写体までの距離が何cmかを瞬時に見極める能力があると、ピント合わせに強くなる可能性がある。オートフォーカスにはタイムラグがあり、失敗があり、制約がある。その制約を受け入れてオートフォーカスで撮る撮り方と、使わない撮り方がある。
タイムラグにはもう一つの意味があり、構図を合わせてからピントを合わせる方法と、ピントを合わせてからカメラを構える方法があり、後者のほうが強い場面があるし、それはオートフォーカスと交える方法もあるし、交えない方法もある。

焦点距離

水平・垂直にカメラを瞬時に構えることができる人にとっては、高画素時代、焦点距離などなんでもいいのだ、という割り切り方がある。被写体が水平・垂直で、カメラが水平・垂直に構えられていれば、あとはトリミングすればするほど望遠になる、ただそれだけの話だから別に、特大ポスターをプリントアウトするのでなければ、また被写界深度を浅くして背景をボカす等の効果を考える場合を除いて、35mmと50mmと85mmのレンズをそれぞれ持つ必要などない。家に帰ってからトリミングすればいいだけだ。レンズは広角なほど良い、ただそれだけの話だ。もちろん超広角のレンズは高く、いかなる便利ズームも、超広角のレンジは押さえていない。俺が便利ズーム、高倍率ズームを使わない理由は、そいつら結局、超広角が撮れず、あとでトリミングすれば済むレベルの範囲でしかズームできないからだ。広角で望遠を撮ると画質が落ちるということよりも、そもそもそれらのレンズは望遠で撮ると画質が落ちるのだしさらに悪いことに暗くもなる。