カメラは「真実を写す機械」だと思っている人に言いたい5つのことに言いたいこと

「撮ったまま」のRAWデータを無理やりそのまま見ると、だいたいはモッサモサのフワッフワの色が浅くてゆるゆるな画像です。
これをある程度パッキリさせてシャッキリさせて「お、いい写真!」って感じに加工するコンピューターとかソフトを
カメラメーカーは頑張って作ってるし、それをいかに小さくしてカメラの中にブチ込むか日夜研究しているのです。
【写真】カメラは「真実を写す機械」だと思っている人に言いたい5つのこと : 超音速備忘録

「〜に言いたいこと」と重ねたこの記事のタイトルに特に深い意味はなく、元記事はそもそもカメラ画像を微調整するということをしない人向けの記事であるようなので、別にどうこうということもないのだけど、ただそれにしては、そこに掲げられた写真の具合にうーーんという感想を持ったので、つまり、「けっこう加工してるんですね」と言わしむるべき典型的な加工かなぁとぼんやり感じたので、じゃあブクマで不満言うよりも、自分で現像する場合の絵はどうなるのかなーとやってみてた。勢いで。
あと、WEB上では、カメラレンズ機材の話が多すぎるとは思うので、写真そのものの具体的な作りこみ方については俺も興味がすごくあるというのもあるし。
 
 
 
 
まぁ、趣味は人それぞれだと思うけど、1枚目。(上が元記事の写真、下が俺の加工)


「彩度上げすぎ」とか野暮なことを改めて言うのも失礼だとは思いつつもやはり彩度が目に痛いと感じたので落としたのはおくとして、風景写真にも目線を導くラインのこととか、主要被写体であるとか、ネガティブスペースだの、引き算だの、いろいろと基本の基本はあるわけで、俺は芸大は出てないから自分なりに勉強している最中だけど、その結果が2枚目の写真になった。
ズームすれば違う絵にもなったろうけど、そのままでやるとして、被写体をどれにするかというと、かろうじて川沿いの高層の建物群がやはりメインかなと思った。だから実際には曇っていなかったのだろうけど、手前側には架空の雲で露出を抑えて、目線を奥へ導く。手前の細部に目をいかせない。ただ不吉な雲があると感じさせるだけでいいと思った。
俺の目には、そのほうが良い加工であると思うわけだ。
 
 
 
 
 
 
2枚目で気になったのは、右下の黄色、右上の白い写りこみ。それから白い紙袋のコントラストの弱さ。


だからトリミングしてコントラストを上げて紙袋の質感を明確に出す。破れたカバンを持つ手に込められた力にも迫力が(少しは)出る。トリミングとコントラストをいじるだけでだいぶ自分の許容範囲に近づく気が俺にはする。
 
 
 
 
 
 


3枚目は正直、どうにもならんかった感じはある。
 
 
 
 
 
 


4枚目も、なにを撮った写真なのか悩んでしまった。ひとまず右の人物を消す。それでメインストリートに向いた面の明るさと、わき道側の暗さを見せる写真に変えた。だからなんだという感じだけど、そしてシンメトリにまで持っていければもっとハッキリするかもしれんけど、小さい写真なのでまぁ。
 
 
 
 
 
 
ラスト5枚目。


これも右下の赤色がすんげぇ気になる。なんでこれを残しているのか分からんので消した。それと器の奥側に光が当たっていて眩しい。邪魔である。はじめはそこだけ明るさを落としてみたのだが、それでも足りないので、というかそもそも不用なので、トリムした。それから色を調整した。下のほうが主題以外に邪魔者が少ない写真であると言える気がおれにはする。
 
 
 
 
 
 
DSC-RX100