いつまでも、あると思うな、親と歩道(非モテ自転車お遍路さん4)
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- いまココ
DAY 6
徳島の市街地を離れて3日目。そろそろ大きな街に出たい気持ちが強くなり始めていた。
深夜に断続的な小雨があり目覚めは早く、この日(11/30)が月曜の朝だったこともあり、万一近くで橋梁工事の続きが行われるなら迷惑になってもイカンし、朝一で向かう25番は山の上だ。そそくさと片付けをして、6時過ぎには走りはじめる。
この日の目標は、山の上にある26番、27番を早くやっつけて、安芸市で休憩。ネットカフェがあればUSB系機器の充電をしたい(USB→コンセントアダプタは持ってなかった)。そして平地の28番から30番まで打てば、高知駅に入れる。時間があれば31番まで行っても良いだろう。逆に30まで届かない場合、一度高知市街まで入っても、明日また逆走で30番まで戻らなければならない。この差は大きい。いずれにせよ電源不足。前照灯とカメラ用のエネループ乾電池は使い果たした。なんとしても高知駅までは行く。
26番・金剛頂寺をゲット。
地図で調べれば目的地までのおよその距離は分かりそうなものだが、どうしても寺が山の上にあって道がクネクネしていてそこから階段を登って云々を加味すると(加味しなくて良いお寺もあるが)計画通りに進めないことが多い。寺がなければ、走行距離は倍稼げるんじゃないかという気がするほど。とはいえ幸い、本格的な雨には降られていない。そして予報もほどほどに降らなそうに見える。プラス、やはり冬だ。さほど喉も渇かないし、夏の自転車の地獄っぷりと比較したら、時季は最高だったなと思う。冬に走らないで、いつ走るんだ?
この同じルートを菅直人国家戦略担当相も歩いたのだろうか。ピコーン、これだ!、林業で雇用再生ウマー!! と、そんな感じで。
道の駅、「たのえきーや」で小休憩。
ツアーバスが来ると女性トイレは満杯だ。この世代の女性が群れをなしてツアーバスで観光お遍路している光景を毎日見ているのだけど、一方その頃旦那は?どうしているのだろう。
ごはん。道の駅のごはんは冷たいのが多いので、向かいのコンビニであたためてもらおうかと思ったけど面倒なのでやめた。
道の駅だけど、ここも鉄道の駅がある。土地は余っていそうに見えるのに、立派な高架だ。「みんなで電車に乗りましょう」的なポスターがあちらこちらに貼ってある。
線路を引いて電車を走らせれば町が発展する、といったA列車脳の発想ではもうダメなんだ。誰も子供をつくらないのだ。医療も介護も観光も大事だけど、早くこの国には非モテ問題担当大臣をつくらないと、本当に滅びてしまう。不況だデフレだ言うけれども、不況の原因が政治なわけないじゃないか。不況の原因はロードバイクではなくママチャリを買うお前の悲観主義だ。不況の原因はハードカバーの最新小説を買わずにこんなクソブログを読んでるお前の吝嗇主義だ。不況の原因は高待遇の上級官僚に憧れて自分も必死に稼ごうとは思わずに彼らの足を引っ張って俺と同じように貧乏になれ節約をしろと呪うおまいらのメシウマ主義だ。政治家を目指さずに政治家の悪口を言うこの国はもうすぐ滅ぶのだ。云々 でもま、俺の非モテの原因はアトピーとそのトラウマ(よほど頭が良くて早熟な人間でない限り、どんな人間もかつてならば群れをなして俺を徹底的にイジめただろう→よほど頭が良くて早熟な人間でない限り、今はトシを取ってオトナのフリをしているからという理由だけで俺が失ったものの大きさを写真なしのブログで書いても想像すらできないおまいらを許すことはありえない。的ななにかですね、わかります)だから、包括的な対処策なんてないわな。
さて、バス停がさらに立派になってくる。これならテント要らずだなぁ・・・と思うが今日は高知まで行くので関係ない。
27番・神峯寺(こうのみねじ)は、標高400mを越える強敵。
れいによって途中で歩き用の道を見つけるが、復路のことを考えて、自転車で車道を進む。
27番・神峯寺を(σ・∀・)σ<ゲッツ!
名水をボトルに入れて飲み物を補充。いやまぁそんなもの飲まずにペットボトルのお水をガンガン買わないから不況になるんだけどさ。
ねーよwww
俺は悠々と坂を転げ落ちて行く人生の中で、その先にあるキャズムに落っこちて痛みにもがき苦しまなくて済むにはどうしたらいいのか、それだけを気にしているんだ。
街はまだか。
ロードバイクでありながら、疲労のために歩道走り。というか、歩道を歩く人がいない。俺以外全員自動車。
なので、歩道にこういうのがあると心臓が止まりそうになる。細いタイヤの大敵。
いや斜めに渡ればいいんだけど、歩道に駐車する車が多すぎる。
突然ドアを開けて突き飛ばされかけた経験は数知れず。
かつてここでラーメンをつくっていたらしい。
安芸市内へ。手持ち地図には1箇所だけネットカフェのマークがついてるけど、どうかな。
国道をはなれてみる。
おおここか。でもネカフェの看板はないな。。。1時間でもいいから充電させてくれないと・・・GPSログとか・・・写真とか・・・撮れなくなるし・・・コンビニの激高乾電池買いたくないし・・・
???
テナントの半分近くが白いテープで消されている。
あらら・・・そうですか・・・
1Fの一番良い場所から順に「空き」になってしまうのですね・・・
TSUTAYAは営業していた。
良い子はマネしちゃダメシリーズ。なんか買い物しますから充電させてください。。。
思いのほか、小さい感じだった安芸市を出発。ここから高知へ向かう海岸のサイクリングロードへ入る。
ディレイラーの調子がおかしい感じだ。けれども、多少理屈は分かってるし工具も持っているんだけど、経験値が低いので、あんまり旅先でイジりたくないんだよなぁ。。。
安芸←→高知のサイクリングロードは、かつては鉄道用の線路だったという。ゆえに勾配緩めでカーブも少なく嬉しい限り。
でもさ、その線路を廃止して、べつの線路を作ったわけ? よくわからん。
高架下にプレハブ小屋が見えてくる。
有志で、休憩所を提供しているぽい。
お遍路の文化には、善根宿というのがあって、お遍路をしている人に無料で宿を提供しているところがある。また、ご接待といい、お遍路をしている人に食料やお金をあげて、かわりに参拝をしてもらうことでご利益があり云々。自分はお遍路をしてみようと思ってから下の二冊を読んだり、ネットの体験記をいくつか調べたのだが
- 作者: 本田亮
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旅好きオヤジの自転車巡礼記―四国八十八ヶ所とスペイン巡礼 (エイ文庫 183)
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いっぽうで、善根宿もインターネットの普及で情報をあらかじめ(σ・∀・)σ<ゲッツ!した人が車遍路なのに宿代だけ浮かすためにとつぜん歩き遍路のフリをして使うだとか、そもそも善根宿をアテにした旅行計画になってる人が増えるだとか、それでお断りされて逆切れする人とか、ゴミ捨ててくだとか、もろもろで、文化的危機にあるらしい。ネットでも善根宿の情報だけは基本的に載せないというスタンスのところがほとんどだ(「快速へんろ」の地図もしかり)。
ここのプレハブは、「善根宿」とは違うわけだけど、自転車やリヤカーの人お断りと明記されている。歩きより楽だから、という部分もあるし、なによりテント積載可能な貧乏お遍路さんは不潔な場合が多いから、ということもあろう。自分もまた、テント生活が続くにつれ、コンビニに入るのも気まずくなるほど身なりは悪く不潔度も高くなっているのを強く感じた。きちんと公衆浴場とコインランドリーまで調査して動いていればいいのだけど、これはなかなか大変。自分で洗濯をすると干す時間がないし、コインランドリーと公衆浴場を毎日使っていたら民宿泊まりとあまり変わらない出費になってしまう。
というわけで写真だけ撮ってプレハブは通過。まぁ、まだ午前だし。
しかし歩きはすごいよなぁ。。。
トンネル大好き。
また道の駅で休憩。街から離れるとコンビニも少ないので。
しばらく進むと、
28番・大日寺を(σ・∀・)σ<ゲッツ!
さてさて、高知市街と夕刻が近づいてきますた。なんとか30番まで!
29番・大日寺を(σ・∀・)σ<ゲッツ!
急げ急げあと15分しかない。。。
30番・善楽寺を(σ・∀・)σ<ゲッツ! 途中休憩を長く取りすぎてギリギリになった。。。
おめでとうございます。
さぁさぁ、あとは鳥取・島根についで日本第三位の大都会・高知Cityへ向かうぜ。
高知駅に(σ・∀・)σ<ゲッツ!
ロードなんかもその辺に停めてある。あと、小径車に乗ってる女の子とか多い。
さて、どうしようか。
寝泊りできる場所と、宍喰温泉で目覚めてしまった快適なお風呂と、自転車駐輪場を探そう。
まずは駅前にて、大丈夫そうな、2階建て駐輪場をチェキ。まだ停めない。
続いて、建築中の高層マンション隣のブロックにて、10時間パック1500円程度のネットカフェをチェキ。まだ入らない。
さらに続いて、住宅街の近くにて、温浴施設をチェキ。まだ入らない。
温浴施設の敷地内にて、コインランドリーをゲト。よし役者は揃った。さすが大都会・高知City。
まずは、上下ジャージの中はフルチン状態にて、残りの衣類を全投入して洗濯開始。乾燥込みで60分500円と、ちと高い。
洗濯機が回り始めたら、次に入浴開始。人が多くて中の写真は撮れませんでしたが・・・カラフルな文様の美しいオジサン方も!
ネプチューンのクイズ番組を見ながら施設内でご飯。期待していたより美味。渡辺満里奈のダンナはわざと間違えてるくさいなー、とか普通に楽しんで見ていた。
その後洗濯物を取り込んで、フルチンジャージで駐輪場へ。
フロントバッグの中身は基本的に充電池関連なので、全部空にして、中に細いワイヤーロックを投入。ジッパーを閉めてワイヤーをフレームに通し、ジッパーに南京錠をセット。
前輪にヘルメットと銀マットのゴムと駐輪用のパイプを通して、地球ロック1。
後輪とチェーンステーを囲んでU字ロック。
サドルバッグのジッパー金具を南京錠でロック。サドルに小型ワイヤーを通してフレームと一緒にダイヤルロック。
あとは後輪と駐輪パイプをオートバイク用の極太ワイヤーで地球ロック2して、サドルバッグとフロントバッグをビニール袋で包んでみすぼらしい感じにして駐輪完了。
※本当はさらに全体を10mの、切断すると轟音の鳴り響く警報ワイヤーでロックしようかと思ったんだけど(都内では使ってた)、あまりにも重いので今回悩んだ末に携行を断念している。ここまでやれば泥棒さんも、わざわざチェーンだらけでエンゾ早川カラーのアンタレスよりも、向かいに止まってるYPKワイヤーロック1本だけでデザインのかっこいいルイガノを持ってくよねw
しかしまぁ、自転車から荷物を降ろすと、手荷物は増える。
ネットカフェのフラットシートへ。
USB系機器の充電開始。
コンセント系の充電開始。エネループは3回転しないとなー。。。
上下ジャージを洗面所で軽く手洗いしつつ、ぺペロンチーノ発注。明日以降のプランを立てながら、ブクマなどもして、久々に深夜遅くの就寝。
6日目 11/30 26番・金剛頂寺→30番・善楽寺
2009/11/30の走行ログ
走行距離=103.09km
走行時間=06:17:21
平均時速=16.4km/h
最高時速=38.2km/h
累計走行距離=455.66km
DAY 7
12月1日、師走だ。
各種機器の充電は終わったものの、エネループ乾電池の充電(3週目・・・16本持ってきている)がなかなか終わらず、延長をしてしまう。
休息日
ネットカフェって隣室のいびきがうるさかったり、奥のカップルシートの囁き声が気になったり、意外と足が伸ばせなかったりで、テント&寝袋よりも快適度が低い。
というか、高知駅前の人の少なさが、東京生まれ横浜育ちの俺には怖すぎる。。。
高知駅で輪行さんを発見。やっぱタイヤ太いなー。
さて、自分の自転車のほうも無事でした。荷物の積載を終えて出発したのは午後3時近く。今日は軽めで行こう。
市街地から離れ、次のお寺へ。
31番・竹林寺を(σ・∀・)σ<ゲッツ!
32番へ向かう途中、ファサッと音がしたので振り返ると、
自分の輪行袋(兼・テント泊時のまくら)が落ちていた。。。
リアキャリアのゴムが緩くなってきただろうか。。。やばい。。。
気を取り直して、ナビ子(38)の指示で32番へ向かう。
案内看板とナビ子(38)の指示が違うなー、と思いつつ、上り坂を指示する案内看板より平地を指示するナビ子(38)を信じて進むことに。
と思ったら、トンネルを出たところで「目的地に到着しました」と澄ました顔のナビ子(38)。
どうやらトンネルの上の台地にお寺があるらしい。
ナビ子(38)は二次元なので、立体交差に弱い。仕方なく引き返して案内看板の指示に従うことに。。。
お遍路の旅をはじめてから、日に日に平均時速の落ちていく自分。カメラを使うし、荷物は多いし、お寺探して低速でウロウロする局面も多いから仕方ないと割り切ってはいるのだけど、それでも一応ロードバイクなんだから20km/hは出したいよなぁ・・・と思うのだがぜんぜん出ない。国道で車に追われて、という局面が少ないこともあるが、純粋に疲労が蓄積されている。この日は休息日と位置づけていたので、あんまり無駄走りはしたくない。。。
ああ疲れた。
32番・禅師峰寺を(σ・∀・)σ<ゲッツ!
今日はここまで。
たそがれるオートバイクな方。
俺も同じ場所でたそがれてみる。
さて、暗くなってきたので山を降りて、うどん屋へ。
客は俺一人だし、店番は女子高生風なのが一人だ。
この日は当初からお寺は二つだけ、夜は海辺の無料キャンプ場を使うことに決めていた。ネットで調べると、なかなかの評判の悪さで楽しみ。カップル、ホームレス、カップル、カップル、ホームレス、カップル、ホームレス・・・という山下公園状態!?なの!?
目印となるものが見えてきました。
誰も知らない夜明けが明けた時
町の角からステキなチャリが出る
若いおいらは夢中になれるから
固いシートでお尻が痛くなる
昼間のうちに何度もパンクして
行き先をたずねるのにつかれはて
日暮れにチャリのタイヤをすりへらし
そこでおいらはネオンの字を読んだ
ホぅテルはリバーサイ
川沿いリバーサイ
食事もリバーサイ
ohリバーサイ
青い「空室」ランプの下のお部屋パネルを見ると、現在3組のカップルがお魚になっているようだ。
ファッション・ホテルの駐車場わきを抜けて進めば、キャンプ場。
屋根らしきもののあるあたりにテントを貼って寝ることに。
とくにカップルもホームレスも野犬も暴走族も見当たらず、落ち着いて寝ることができた。
深夜にトイレ(ここのトイレは綺麗)に行く途中で、ホテルのパネルをチェックすると、お魚は7組に増えていた。
7日目 12/01 31番・竹林寺→32番・禅師峰寺
2009/12/01の走行ログ
走行距離=20.47km
走行時間=01:27:45
平均時速=14.0km/h
最高時速=35.0km/h
累計走行距離=476.13km
DAY 8
夜明け
日の出は見飽きたでござる。つか、こんな感じのところだったのか。。。夜じゃ暗くて分からなかったのだが。
ホテルのパネルをチェックすると、午前3時と午前7時の比較だが、すでに101号室と110号室のカップルはチェックアウトして(出社し、何事もなかったかのように鬼部長とツンデレOLに戻るんですね、わかります)、あらたに108号室にカップルが入ったようだ。けっこう出入りあるな・・・
雨が嫌なのと、煮炊きをしない自分は屋根のあるゾーンで、他の人はけっこう芝生ゾーンで張ってたのか。
さて、西へ進むのだが、すんごい高い橋を渡る方法と、
無料の渡し舟を使う方法がある。もちろん後者を選ぶ。
ふつうに地元の通勤・通学の足なんだなぁと感心する。
33番・雪蹊寺を(σ・∀・)σ<ゲッツ!
こういっちゃなんだけど、山の上にないお寺のことって、みんな忘れてしまう。。。ともあれ、今日で自宅を出てから8日目、パンクしてから6日目になるので、空気圧の調整・入れなおしを行う。あらためて7.5気圧強まで入れると、断然走りが軽くなった。しばらくは平地のお寺、快速に飛ばしていると、後ろから「ちわぁー」と言いながら初音ミクもびっくりのチェレステ・ビアンキのロードに追い越される。しばらくこの足の太いオッサンを追ってみるが、25km/hは出てるようなのでやめた。
34番・種間寺を(σ・∀・)σ<ゲッツ!
ここへ来る途中で、背の高い白人女性の歩き遍路を見かけた。すげえなあ。。。
彼女、両手を合わせて背中を思い切り反らすと、天に仰ぐような姿勢になってなにやらお経を唱えている。本物かも。。。気おされて、話しかけられず。。。
徳島〜高知間は、道路が走りやすかったかわりに、こういうのが全然なかった印象。というか、すき家を見るとテンションがあがるのは何故なんだ。。。
朝のすき家で納豆定食豚汁セットを頼まない奴はメンヘル。
次のお寺は遠くから見える。あそこまで登るのか・・・
見えていようがいまいが、登りはつらい。昨日20kmしか走ってないので多少マシだが。
むぅ。
35番・清瀧寺を(σ・∀・)σ<ゲッツ!
仮に八十八箇所の霊場を人生になぞらえるならば、俺と同い年のお寺がココというわけだ。
次の36は少し戻ってから南下。その途中でこれから35へ向かうところのさっきの外人お遍路さんにまた会った。菅笠に杖を持ってはいるのだが、大きなヘッドフォンもつけて音楽でも聴きながら歩いているのだろうか。不思議だ。でも「また会ったわね」的な笑顔を見せてくれた。こっちもロードバイクお遍路なので、そこそこ目立つのだ。
36へ向かう途中で、今度は足の太いビアンキのオッサンが向こうからやってくる。36を終えて37へ向かうところのようだ。「ちゃ〜っす」
やがてものすごい上り坂が見えてきたら手前で右折。
36番・青龍寺を(σ・∀・)σ<ゲッツ!
次の37番・岩本寺は、(現)四万十町・(旧)窪川にあり、台地の上だ。
ルートは二つあり、海岸線の大絶景だがアップダウンだらけで自転車地獄の横浪黒潮スカイラインを使う(さっきの上り坂)か、それを避けて平坦な内海ルートを行くなら少し戻って西へ向かう。少し迷ったのだけど、ビアンキのオッサンですら戻ってきてた(だから会った)のだから、自分も無理はしないことに。こちらだって景色は悪くない。
しばらく(かなり)進むとどちらのルートも合流して、本日のメインイベント・七子峠へ向かう「地獄の久礼坂」へさしかかる。「快速へんろ」地図では、ここだけ避けて電車で輪行もアリ、と書かれている。。。うーむ。。。
いつまでも、あると思うな、親と歩道
標高では292mと、たいしたことないように見えるのだが、まぁ、登っていくとすぐに歩道が消滅し、クソ狭い路肩と、大量の大型トラック。なるほどつらい。休む場所がない。ぜんぜん写真を撮れない(けど撮る)。
なんか橋つくってますなぁ。。。
脚フェチにはたまらない光景。というか、この写真撮るのも命懸け(笑)的な路肩の狭さ。。。
登坂車線の終わりあたりで渋滞に。工事をしているようだ。
この一車線の交互通行がまた・・・自転車には酷な話で・・・
なんとか上りきり、あとはしばらくなだらかな下りを快速走行。
37番・岩本寺を(σ・∀・)σ<ゲッツ!
狭いお寺に100人近いツアーお遍路さんorz
今日の参拝はここまで。次の38番・金剛福寺は足摺岬の先端にあり、ここから87kmも離れている。距離では全行程中最長だろう。(まぁ、36から37も50kmくらい離れてたんだけど)
問題は寝床なんだが、この先は当面下り坂が続く。日は落ちてしまったけど、進めるだけ進んでおくことに。
目標になりそうなポイントは、次の(現)四万十市・(旧)中村なのだが、そこまで行くのはちと遠い。。。ので、途中の海岸の公園あたりでビバークできるところを見つけたい。
いいとこないかなぁ。。。と思いつつも、基本、下りなので、サクサク進んでしまう。けど油断すると事故りそうで精神的にキツい。
都会人(笑)の発想で、JRの駅があればなんかあるやろ、と思ってしまうのだが、なんにもない土佐佐賀駅。。。
STB(駅寝=ステーションビバーク)も検討したが、最終列車まで寝れないのがつらい。なにしろ早寝早起き生活をしている身。
ここはどうだろう。。。でも国道目の前は嫌だなぁ。。。コンビニもないし。。。
久礼坂を登って汗だくになったユニクロ・ヒートテックは、下り坂の風で冷やされて体温を一気に下げている。クソ寒い。手が痛い。
次の駅、佐賀公園のあずま屋も道路沿い。落ち着かない。。。
それ困るんだが。。。
佐賀公園は広そうなので、徒歩で階段を降りてみるが・・・
なにも見えない。。。
トイレはあるようだが、なかなかテントを張れそうな場所が見つからず。。。
結局さらに10数キロ走って、道の駅・ビオスおおがたまで来てしまった。
トイレ目当てで車の出入りは多い。
駐車場に車をとめてBBQしてるカップルもいた。。。けれどもまぁ。。。ここが無難だろう。LEDライトを片手に付近を探索して屋根のある芝生ゾーンを発見。早速テントを貼って眠りについた。
結論からいうと、ビオスおおがたまで出てきたこと自体は成功だった。が。
8日目 12/02 33番・雪蹊寺→37番・岩本寺
2009/12/02の走行ログ
走行距離=124.13km
走行時間=07:21:13
平均時速=16.9km/h
最高時速=39.1km/h
累計走行距離=600.26km